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森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

このブログは森田理論を応用して神経症を克服したい。そして森田理論を活用・応用して生きづらさを解消したい、人間関係を改善したい、子育てのヒントを得たい、生きがいを見つけて味わい深い人生を送りたい人を対象にしています。記事は、生活の発見誌、森田関係図書、森田に関係のあると思われる一般図書、私の個人的な体験、社会の出来事から作成しております。
2024.11.21
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カテゴリ:生の欲望の発揮
ドゥエック氏のお話です。

シカゴのある高校では、卒業に必要な授業がいくつか決められているなかで、単位を落としてしまうと​「未合格」​​という判定がつくそうです。
これはすばらしいことだと思います。
というのは、「不合格」といわれれば「自分はだめだ」「希望がない」と思ってしまいます。
でも「まだ合格していない」といわれれば、「自分はまだ学んでいる途中なんだ」と受けとめられます。
未来への道が開かれていると感じられるのです。

米国の学校の多くが、意図せずして子供たちに不幸な停滞型マインドセットを持たせる仕組みになっている、とドゥエックは指摘します。
試験の点数、成績評価、能力を見せることが大事だと子どもたちを駆り立て、知能や才能をほめる傾向にあるからです。
そうではなく、学校は成長型マインドセットを育てるように意識して、子どもたちの努力や取り組みかた、集中力、忍耐力、熱意、進歩をほめるべきだとドゥエックは提案します。
「取り組んだプロセスをほめることで、強くてしなやかに伸びる子どもがつくられる」というのです。
すると子供たちは結果よりも過程を大事にし、難しい課題を前にしたときも、「自分ができないことを試される場」ではなく、「挑戦の機会」ととらえるようになります。
(パワーポーズが最高の自分を創る エイミー・カディ 早川出版 305~306ページ)

この話は森田理論の「かくあるべし」に関係があります。
理想や完全な状態から現実や現状を見渡すと至らぬところばかりが目につきます。
「普通」や「世間並」でないところに注意や意識が向いていくようになります。
そんな自分がイヤになり自己嫌悪・自己否定することになります。
現実否定です。これは減点主義の考え方の弊害です。

課題や問題だらけの現実を受け入れて、そこから目標に向かって努力する生き方は加点主義の考え方です。
森田は「生の欲望」に向かって努力精進するのが人間本来の生き方ではありませんかと教えてくれています。
人間は理想主義や完全主義の考え方から現実否定・事実否定をしてしまう生き物です。
そのときは客観的な立場から、観念的な「かくあるべし」が出てきたことを自覚することが大切です。
そしてその奥に隠れている自分の欲求や欲望を自覚することです。
その際、善いとか悪いとか、正しいか間違いだと価値評価をしないようにする。
そんなときは、「かくあるべし」が余計なおせっかいをやきに出てきたなと受け止められればいいのです。
自己嫌悪や自己否定を止めて、事実や現実を受け入れることができるようになると、「生の欲望の発揮」に踏み出すことが可能となります。





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Last updated  2024.11.21 06:20:10
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森田生涯@ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
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