カテゴリ:人間関係、不即不離
竹村健一氏は、欧米人と日本人の人との付き合い方は大きな違いがあるという。
まず欧米人。 親友だからといっても、すべての面で信用しているわけではない。 例えば彼の付き合っている女性が魅力的だったら、自分としては積極的にアタックするだろう。無論相手だって同じことを考えている。 テネシーワルツという歌がある。これはダンスパーティで自分の彼女を紹介したら、相手に自分の彼女をとられてしまったという歌である。 次に日本人。 もし友達の中に、親友と呼べる人がいたら、彼だけにはすべてを打ちあけ、困ったときや悩みのある時は、アドバイスを求める。すべてをさらけ出してつきあう。つまりべったりとひっつきあう人間関係を求めているのである。 これは私には心当たりがある。私はかつて、親友が2、3人ぐらいいれば、他には友達はいらない。それだけで十分生きていけると思っていた。その方向を目指していた。 森田理論を学習してきて、それは大きな間違いだったと気がついた。 本来人間は必要に応じて付き合ったり、離れたりしているのが自然である。 そこで親友を2、3人作ることよりも、年賀状を出す人を300人ぐらい作るという方向に変更した。 比較的薄い人間関係をたくさん作るという方針にしたのである。 すると大変気が楽になった。意見が合わなくなって対立したり、自分のことを毛嫌いする人がいてもそのことにとらわれ続けることはなくなった。 以前は、気に入らないことがあってもずっと我慢して、最後に大爆発を起こして、人間関係をめちゃくちゃに壊していた。そして孤立していったのである。 今はいったん仲たがいしても、時間がたてば、もとのように必要最低限の付き合いはできるようになった。付き合いのコツをつかんだのである。 これは森田理論でいうと「不即不離」「精神拮抗作用」等の考え方に通じることであると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.26 07:11:26
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