カテゴリ:子育て、しつけ、教育
子どもにこずかいを欲しいときに欲しいだけ与えているという家庭があるそうです。
すると2つの問題点が出てきます。 一つは我慢するということがなくなって、ほしいものを際限なく買い求める子になります。 そういう子は大人になって借金まみれになり、最悪自己破産への道へと進みます。 もう一つはお金を稼ぐという気持ちがなくなることです。 お金が欲しいという気持ちの高まりがなくなるのです。 親に対して「特に欲しいものがないから、お金はいらない」などという子供がそうです。 つまり意欲、気持ち、モチュベーションの高まりなくなってくるのです。 人間はいつでも手に入るものに対しては、それをどうこうしようという力がなくなってしまうのです。 経済的に恵まれ過ぎているということは、一見安定しているように見えますが、生きる力、生きがいを喪失するものでもあるということです。 そしてお金に執着しないということは、学ぶ、仕事をする、子供を生んで育てることにも力が湧いてこないことにつながります。 悪い連鎖が続けて起こり骨抜きにされてしまうのです。 前に紹介したかもしれませんが、「渡り鳥の悲劇」という逸話を紹介します。 オタンダのある地方に毎年渡り鳥が飛来していました。 慈悲深い地元の人々は餌付けを始めました。 最初のころは用心深かった渡り鳥でしたが、しだいに人間になついてきました。 そのうち、飛び立たずにそのまま、その地で1年間を過ごす鳥がでてきました。 そして、餌の食べ過ぎでぶくぶく太り飛び立つことさえ出来なくなったということです。 自ら餌を獲ることをやめ、飛ぶことをやめた渡り鳥はもはや元の渡り鳥に戻ることは出来ません。 生きがいを奪われ、人間のみせものとしてしか生きるすべはなくなってしまいました。 これが人間だったら精神疾患を引き起こすかもしれません。 人間には適度の不安、ストレスは生きるために欠かせない餌のようなものです。 そういう餌がいたるところにあるからこそ、健康に生きていけるのだということも考えてみたいと思います。 親は子供から生きるための貴重な餌を、奪い取ってはいけないのだということです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.06 22:32:05
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