カテゴリ:不安の特徴と役割、欲望と不安の関係
適度な自己内省力は必要である。しかし現実には、自己内省力が全く働かない人がいる。
欲望が暴走して自ら窮地に陥っている人である。 また反対に自己内省力が強すぎて自分の身体や心にばかり注意が向いている人がいる。 神経症で苦しんでいる人はみんなそうである。 本来は生の欲望の発揮を前面に押し出していく。これが基本である。 その次に欲望が暴走しないように自己内省力で制御していく。 こうすればうまくいく。つまりバランスを意識して生活していくことである。 サーカスの綱渡りを思い出してほしい。 長い物干しざおのようなもので微妙にバランスを取りながら注意深く前進していく。 もしかしたら落ちるかもしれないという気持ちが湧き起ってくると失敗する。 たちまち落下してしまう。 目的をしっかり持って前へ前へと進んでいくこと。 バランスを崩さないように神経を集中していくこと。これしかない。 欲望が暴走気味な人はどうすればよいのだろうか。 こういう人は過保護で育てられた人が多い。 なんでも欲しいものは自由に手にすることができた。 だから欲しくても我慢する、耐えるという力が育っていない。 また雑多な経験が不足している。例えば子どもの頃友達と遊んだ経験が少ない。 だから大人になって言い争いとするとき、調整や妥協ということができない。 ある程度まで抑圧していたかと思うと、突然大爆発したりする。 こういう人は大人になって再教育というのは無理ではないかと思う。 出来ることは、欲望が暴走しそうな場には近づかないということである。 例えばパチンコなどのギャンブルである。調整機能が働かないのだったら最初からやらない。 薬物依存、アルコール依存などもそうである。自分は途中で制御機能は働かない。 ブレーキの効きの悪い車を運転しているようなものだという自覚を持つことだと思う。 自己内省力の強い人はどうしてバランスをとっていったらよいのだろう。 これは森田理論学習をすることである。 生の欲望の発揮の仕方をいろいろと学んでいくことができるだろう。 ちなみに私の場合は一人一芸を磨くこと。 メモを活用して雑事を丁寧にこなしていくこと。 好奇心に沿っていろんなことに手を出してみること。 規則正しい生活を続けることなどであった。 すると比較的早くバランスがとれるようになってきたように感じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.10 06:57:11
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