カテゴリ:行動のポイント
精神科医の和田秀樹さんの話を紹介します。
和田さんという方は、森田理論にとても理解のある方です。 とても好意的に説明されています。 怒りや不安を紛らすためにはどうすればいいのでしょうか。 1つには、怒ったまま、不安なままでいいからやるべき仕事を片つけることです。 すべてでなくてもいいです。「せめてここまで」というノルマを自分で決めて、最低限の満足感を得ることです。 どんな小さな満足感であっても、それが得られれば怒りや不安はずいぶん小さくなります。 もう一つは、当たり前の暮らし、いつも通りの暮らしを実行することです。 ちょっと変ないい方ですが、要するに仕事や職場の人間関係で生まれたイヤな感情は、私生活をきちんと実行することでほとんど消えてしまうのです。 たとえばイライラして仕事が手につかない1日だとしたら、早めに帰宅して好きな料理を作ってみたり、部屋を片づけてスッキリさせ、ゆっくり本でも読むようなことです。 家族がいるなら妻や夫、子どもたちとその日の出来事を話し合ったり、ゆっくりと食事を楽しむようなことです。 そういう時間を持つことができれば、自分の感情に対して安心感が生まれます。 仕事のことは、私生活と関係ないし、仕事がダメでも、私生活がちゃんとできるなら「まだまだ大丈夫」という気持ちになるからです。 気晴らしが、もし、私生活からも逃げてしまうようなことなら安心感は生まれません。 お酒を飲んだり、パチンコなどのギャンブルなどは、イヤな感情から逃げるためにやることですから、安心感は生まれてきません。 私生活が乱れてくれば、自分がまだイヤな感情にふり回されていることを認めるしかなくなるからです。 (感情革命 和田秀樹 講談社 75ページより引用) これを森田理論でいうと、まず症状で苦しい時は、イヤイヤ仕方なくでもよいので目の前の仕事や日常生活に手を出していくということです。 ぼちぼちとできる範囲でよいのです。 今までできていなかったことが1つでもできればよしという気持ちで始めることです。 それで弾みがついてくると、徐々にいろんな実践課題に取り組んでゆきます。 それもできるようになったら、気のついたことをメモして忘れないようにします。 いつもそれを取り出して、優先順位の高いもの、やりやすいところから手掛けてゆきます。 決して100%を目指さないでください。60%できれば十分です。 そして次に、規則正しい生活を心がけましょう。 日常茶飯事に丁寧に取り組んでいくことです。 仕事は生活費を稼いでくるためという目的をはっきりさせて、のめり込まないことが大切だと思います。 それよりも自分の生活第一で取り組むことです。 自分と自分を取り巻く人たちの生活がよくなるようにエネルギーを傾けることです。 自分と家族のために日常生活を規則正しく、丁寧にこなしていくことです。 生き方としてはシンプルで、当たり前のことを当たり前にすればよいのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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