カテゴリ:子育て、しつけ、教育
小さい子供達がキャンプに行くと飯ごう炊飯をしたり、カレーを作ったりします。
薪を集め、マッチで火をつけようとします。 やったことのない子供たちは最初はうまくできません。 火がついても、どうしたら木を燃やすことができるのか分かりません。 カレーの材料を包丁で切り刻んでいくのも、とても危なっかしいものです。 いろいろと挑戦をするのですが、モタモタして、時間ばかりが過ぎていきます。 それを見ると親たちは、ヒヤヒヤハラハラし、とてもイライラするのではないでしょうか。 その時子供たちは、なんとか目的を達成したいと思っているのです。 でも、片方で 「どうしたらいいの」 「自分のやり方は間違ってないのか」と思っています。 その時に、すぐに周りの親たちが、やり方を教えるのが普通だと思います。 すぐに助け船を出すのです。こういう態度は大きな問題なのではないでしょうか。 子供たちはみんな好奇心が旺盛です。すぐに答えを教えると、その時点で子どもの好奇心や意欲、また豊かな発想や考え方はできなくなってしまいます。 さらに、困難なことがあるとすぐに親に甘えて依存し、自立心のある子供に成長することができません。 子供たちのすることは、モタモタして、出来栄えもよくありません。 子供たちは、自分から発言したり、絵を描いたり、歌を歌ったり、体を動かしたり、何か物を作ったりする時、子供なりに精一杯頑張っています。 ただ手先がぎこちなく、経験がまだ不十分なのでうまくいかないのです。 それは親から見ると、危なっかしく、もどかしくて、安心して見ていられないのです。 だから親が自分の不快感を払しょくするために、すぐに子供に介入してしまうのです。 森田で言う「かくあるべし」を全面的に打ち出して、結果として子供を批判していることになるのです。 しかし、子供がやったことに対して、親が批判、否定すると子供達は大変傷つきます。 このような子育てをしていると、思春期になると、一気にその反動が表面化し、親子の断絶を迎えるようになるのです。 親は、子供が小さい時から、子供に寄り添って、目線を同じにして、励ましてあげることが必要です。 森田理論で言うと、子供の今現在の事実に、親のほうから歩み寄ることです。 「時間がかかってもいいから、ゆっくりやろうね」 「初めてやる事は、失敗するのが当たり前だよ」 「うまくできなくても、挑戦することが大切なんだよ」 「何回も挑戦しているうちに、きっとできるようになるよ」 「お父さんやお母さんは傍で見ててあげるからね」 せっかく森田理論を学習しているのですから、子育ての中で活かしていきたいものです。 そのように心がけることで、次第に自分自身も事実本位の生き方を身に付けていくことができるようになるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.07 13:07:53
コメント(0) | コメントを書く
[子育て、しつけ、教育] カテゴリの最新記事
|
|