カテゴリ:感情の法則
8月10日の投稿の続きです。
この投稿では本音と建前が一致していないと、無理やり行動してもよい結果に結びつかない。 それは、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質が、「やる気の脳」といわれる側坐核や前頭前野を刺激して、機能不全に陥るからです。実働部隊が後ずさりしているような状態です。 逆にドパミンという神経伝達物質が多く出るようになると、脳全体が自分の行動をアシストしてくれるようになる。少々困難なことでも勇気100倍になり、失敗をもろともせずに成功するまで挑戦することができるようになります。ダメだ、自分には無理だ、能力不足だというよりも、どうしたら目標に近づくだろうかという未来志向的な脳に変身しているのです。 努力即幸福という森田理論の考え方を実践しているわけですから、周りから見ていてとても好感が持てます。周囲の人に感動を与えます。 どうすればドパミンがより多く出るような脳になるのかを考えてみたいと思います。 現在普段の生活の中で愚痴や否定的な感情や気持ち、自分や相手を非難する感情や気持ちがどれぐらいの割合で湧き上がってきていますか。 部下や配偶者や子供を叱責する。友達を軽蔑する。無視する。腹を立てる。避ける。 自分に対しては、ダメ、できない、無理などの愚痴を言うなどの感情や気持ちです。 もし否定的、非難するような感情ばかりが数多く湧き上がっているとすれば、これは大きな問題ではないでしょうか。 ノルアドレナリンが脳を支配しているというのは、親のしつけや子育ての影響があると思います。それが現在の生き辛さになっているのです。 でも今更親を恨んでもどうしようもありませんね。 自分が苦しくなるばかりです。別の方法を考えてみましょう。 これを改善するために一つの提案があります。 愚痴を言いたくなったとき、否定的な感情や気持ちになったとき、自分や相手を非難する感情が湧き上がってきたとき、まずは「あっ、また来たな」とその気持ちをしっかりと受け止めるのです。意識するということです。 認識したら、それをもとにした言動はできるだけ慎むように気を付けるのです。 次に、自分の周りには、とりとめのないことで感謝すべきことはいくらでも転がっています。 たとえば、「今日も元気に目覚めてありがたい」「今日も食事がとれてありがたい」「今日も元気に歩けてありがたい」「花が綺麗に咲いてくれてうれしい」「畑に野菜がいっぱいできてありがたい」「汗いっぱいになったがシャワーを浴びて気持ちがよかった」「トウモロコシやスイカがおいしかった」 こうした小さな取るに足らない出来事をできるだけ大きく喜ぶようにするのです。 それを「今日の3つの感謝」として日記に書くというのは如何でしょうか。 次に目の前のことを肯定的に見るようにするのです。 ダメ、無理、できない、難しすぎるという言葉は封印することが大事です。 やたらと愚痴を周りの人に吹聴するのも差し控えましょう。 もしネガティブな言葉がでたら、「ちょっと待て」をキーワードにすることです。 いきなり肯定できなくても、形だけでも「大丈夫、なんとかなるはず。ダメで元々、成功すればもうけもの」と口にすることです。 形から入るということですが、これは意外と大きな効果があります。 現状を認めて受け入れ、希望を見出だすことができれば、多少なりともドパミンが出てくると思います。ここが肝心なところです。 たとえば、私は麻雀が好きですが、配牌を見た瞬間、これはダメだとイライラすることがあります。勝負を楽しむよりも、「なんでこんな配牌なんだよ」と否定して憂うつになっているのです。しかしよく考えてみると、点数の高い役満というのは、悪い配牌の中から生まれてくるのです。こういうときは、嘆き悲しむのではなく、それを逆手にとって、プラスに受け止める。 思い切ってそちらのほうを狙って勝負することを考える。 途中で相手がリーチをかければ、そのときは悠然と撤退を考えれば、振り込むということは少なくなります。そういう戦法をとるとたまにですが、大きなあたりが来ることがあります。 それは望外の喜びとなるのです。最初から配牌の悪さを嘆いていてばかりでは、自分がみじめになるだけです。困難な状況の中から、発想を変えて、小さな希望を持つ。 そして事実を肯定的に解釈するという態度になれればよいと思うのです。 事実は同じことでもどう解釈するかが、その後の展開を大きく左右します。 愚痴、否定、非難の言葉を、承認、肯定、感謝の言葉に置き換えるという意識で生活していると、多少なりともノルアドレナリンが減少し、ドパミンが増えるように感じています。 これが人生を楽しみ、何事にも挑戦する勇気をもたらすのだと思っております。 こういう生き方を身につけた人に、数多くの幸せが近寄ってくるのではないでしょうか。 これをキャッチフレーズにして、机の前に貼りつけて、日々努力して習慣化する。 すると、生産的、建設的、創造的な味わい深い人生に変化してくるはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.15 06:20:04
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