カテゴリ:観念重視から事実重視への転換
昨日の続きです。
自分を客観化する手法として「ラベル張り」というのがあります。 マインドフルネスとは、リアルタイムかつ客観的な気づきです。 客観的とは何でしょうか。 それはネガティブな感情や思考に対して、善悪、好悪の評価をしないということです。 「ネガティブな思考はイヤなものだ」 「悪いもの、避けるべきものだ」 「ポジティブに考えるべきだ」 「ネガティブな自分ではダメだ」 そのように評価してしまった瞬間、もうマインドフルネスではありません。 マインドフルネスとは、あるがままの現実をあるがままに感じることです。 この場合のあるがままの現実とは、「ストレスやプレッシャーのもと、ネガティブ思考してしまった」ことです。 この場合、ネガティブ思考してしまうという現実を、あるがままに感じればよいのです。 たとえば、友人にメールしたのに返事がこない。 友人は私のことを大切に思っていない。 嫌われているかもしれないという気持ちになった。 自分が悲しんでいるという感情に気付いたら、早速「悲しみ」「不安」「怒り」などとラベリングするのです。 それでどうなるでしょう。 ラベリングはマインドフルネスを強めます。 悲しみや不安や怒りから一歩引いた視点に立ち、少し冷静な見方ができるでしょう。 注意点として、ラベリングは3秒以内に行うことをお勧めします。 悲しみ、不安、恐れ、嫉妬、イライラ、怒り、自己嫌悪、同情、刹那的な喜びなどのラベリングは3秒以内に行うのがコツです。 どんなネガティブな感情が生まれたとしても、その感情が生まれたことはあなたの「あるがまま」の現実です。 その現実から目をそむけ、こんな感情をもってしまった自分を責めることなく客観化することは「あるがまま」の自分を受け入れることにつながります。 「あるがまま」の自分を否定するのではなく、肯定するのでもなく、感じ、理解し、そして受け入れるのです。 (マインドフルネスの教科書 藤井英雄 クローバー出版参照) これは森田が目指している観念優先の態度を事実本位の態度に切り替えるために、大いに役立つと考えていますが如何でしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.06.02 19:37:02
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