カテゴリ:感情の法則
精神科医の藤井英雄先生のお話です。
ネガティブな感情が湧き起こってきたとき、「ラベル張り」や「実況中継」が有効だと言われているのです。 ネガティブな感情には、不安、怒り、イライラ、不愉快、悲しみ、嫉妬、怖れなどがあります。 そんな感情が湧き上がってきたとき、その感情にどう対応しようかと考える前に、「ラベル張り」を行うのです。 「いま私は不安になっています」 「腹が立ってイライラしています」 「不愉快な感情で苦しいです」 「悲しい気持ちで、何も手に付きません」 「相手に対して嫉妬心で一杯です」 「怖くて体が固まっています」 ネガティブな感情を言葉にして浮き上げるようにするのです。 ここで肝心なことは、条件反射的な対応をとらないことです。 ネガティブな感情が湧き上がっていることをしっかりと認識することです。 実況中継は、台風や災害現場からのレポーターを参考にするとよいでしょう。 現在大型の台風が近づいています。 先ほどから風雨が強まり、ご覧のように海岸線は道路にまで波しぶきが押し寄せています。以上現場からの報告でした。 台風が進路を変えてほしい。早く通り過ぎてほしい。 「被害がないことを祈っています」などと、自分の希望や願いを訴えることはありません。状況をより正確に伝えることに神経を集中しています。 不安、恐怖、違和感、不快感などのネガティブ感情も、現場からの実況中継のように、感情の事実の成り行きを淡々と報告するようにするのです。 感情には良いも悪いもありません。 ネガティブな感情を目の敵にしないで、そのまま受け取ることが肝心です。 神経症的な不安は、欲望の裏返しとして湧き上がっているものです。 不安を目の敵にして格闘するよりも、欲望から目を離さないようにすることが肝心です。特に日常茶飯事、雑事、雑仕事に丁寧に取り組むことが有効です。 (自己肯定感が高い人になる本 藤井英雄 廣済堂出版) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.11.22 06:20:08
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