カテゴリ:森田理論学習の進め方
感情には快の感情と不快な感情があります。
この2つの感情にどう対応したらよいのか考えてみました。 普通、快の感情はできるだけ多く、できるだけ長く味わっていたい。 不快な感情はできればパスしたい。できるだけ早く逃れたい。 これは人情ですが、感情は自然現象であるので難しいです。 森田先生は、感情の取り扱い方は3つの段階があるといわれています。 まず、不快であっても、必要なことはがまんして行動する。 不快な感情に過度に振り回されないようにする。 気分本位の行動には歯止めをかけるようにする。 感情と行動は別ものであることをしっかりと理解する。 感情は森田理論の「感情の法則」に任せる。 行動は意思の自由がありますので、こちらの方に注意や意識を向ける。 神経症を克服したい人は、まずこの段階をクリアすることです。 これは努力すれば誰でも比較的早く達成できます。 次に、観念中心の「かくあるべし」を前面に押し出さない。 感情の事実を素直に認めるようにする。 そのためには、森田理論の「かくあるべし」の発生とその弊害について学習する。 さらに事実本位の考え方とそのメリットを学んでいく。 理解できたら、事実本位の立場に立って、目的本位に行動する。 森田理論では「思想の矛盾」の解消として説明されている部分です。 コツを会得すれは、神経症的な葛藤や苦悩はなくなります。 この段階のハードルはかなり高いです。 なぜなら生まれてからずっと観念的な教育を受けてきたからです。 森田先生が中学卒業程度、今でいう高校卒業程度の段階になります。 観念主導の生活態度から、事実優先の生活態度への転換はすでに理論化されています。森田理論を学んでいる方はぜひとも克服して欲しい段階です。 最後に、快の感情、不快な感情と区別しなくなる段階があります。 湧き起こる感情に対して是非善悪の価値判断をしなくなる。 不快な感情に対して、頭の中で敵対しなくなる段階のことです。 不快な感情に振り回されている自分を客観的立場から眺めることができる段階です。しっかりと不快な感情に向き合い、味わうことができるという段階です。 そして次々と変化してゆく感情に飛び乗っていけるようになる。 森田先生が大学卒業程度と説明されている段階です。 森田先生は「善し悪しとか苦楽という評価の拘泥を超越して、ただ現実における、「生命の躍動」そのものになっていく」ことだと言われています。 森田理論では、不快な感情の対応方法は、この3つがあるといわれています。 誰でもその気になれば、自分のものにすることができます。 ただし、どの段階も、森田理論学習が欠かせません。 その際、仲間とともに相互学習することが大切になります。 さらにより効率的な学習が大切になると思っております。 森田理論の学習方法の開発は必須と考えます。 それらを身につける方法は、すでに整備されていると考えています。 関心のある方はぜひ挑戦してみませんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.12.28 07:52:02
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