カテゴリ:「かくあるべし」の発生
自己肯定感が持てないのは、「かくあるべし」を振りかざして、現実の自分を否定しているからではないでしょうか。
否定する材料としては、容姿、性格、年齢、性別、能力、境遇、環境、国籍、人種、学歴、資格、役職、財産、不動産、両親、配偶者、子ども、仕事、行動、健康など人様々です。 人と比較して見劣りすると判断した場合、自己嫌悪、自己否定に陥る場合が多い。 完全主義やコントロール欲求の強い人は、上から下目線で現実を批判しますので、自己否定感で苦しむことになります。 そういう意味では、自分という一人の人間のなかに、2人の人間が住んでいて、いがみ合っているようなものです。 自己否定から自己肯定に切り替えるためにはどうすればよいのでしようか。 1、他人と比較しない。 2、過去の良かった時と、みじめになった現在を比較しない。 3、「かくあるべし」を緩めて、「事実本位」に切り替える。 4、自分が持っていないものをあまり深追いしない。 5、自分が今持っているものを見直す。それを活かしていく方向を目指す。 その際キーワードとして「今の自分、今自分が持っているものは、意外にいいかも」を使うというのは如何でしょうか。 ・意外に音感が優れているかも ・意外とカラオケを上手に歌えるかも ・意外と文章を書くのが上手かも ・意外に絵画、似顔絵が上手かも ・意外に分析力を持っているかも ・意外に骨のある魚の食べ方が上手かも ・意外に料理、洗濯、片付けが上手かも ・意外に感受性が豊かかも ・意外に好奇心が旺盛かも ・意外に倹約家であるかも ・意外に責任感が強いかも ・意外に運転が上手かも ・意外に小さな楽しみを見つけることが上手かも ・意外と私の人生はよかったかも ・意外と私と配偶者の相性はいいかも ・意外と子どもたちは能力を持っているかも 自分が持っているものを、持っていることが当たり前になってしまうと、まったく評価しなくなります。それは不幸なことだと思います。 視点や見方を変えて、当たり前のことを高く評価できるようになると、自己の存在価値が高まってきます。そしてないものねだりはあまりしなくなります。 今の自分や今持っているものに居場所や活躍の場を提供できるようになります。 そういうパターンに入りますと、幸せが幸せを呼び込んでくるようになります。 そのことを森田では「物の性を尽くす」と言います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.02.10 06:20:07
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