カテゴリ:不安の特徴と役割、欲望と不安の関係
一般的にストレスを引き起こすストレッサーには次のようなものがあります。
1、物理的ストレッサー・・・暑さ、寒さ、気候の変化、ゲリラ豪雨、雷、地震など 2、環境的ストレッサー・・・大気汚染、黄砂、スギ花粉、タバコの煙、騒音など 3、肉体的ストレッサー・・・無理な運動、過酷な仕事、病気やケガ、ウィルスや細菌感染など 4、人間関係ストレッサー・・他人や仕事での人間関係、家族や友人とのトラブル 5、精神的ストレッサー・・・家族の病気や死、失恋、失敗、挫折、仕事に対する負担、健康・将来への不安など 6、社会的ストレッサー・・・リストラ、借金などの経済不安、介護、オレオレ詐欺、あおり運転など ストレスが発生すると、その一点に注意や意識が集中してきます。 取り除くことができるものであれば、できるだけ早く取り除いた方がよいと思います。自分一人で解決困難な場合は、専門家に依頼する。 でも容易に取り除くことができないストレスが多いのが現実です。 同じストレスが長期間続くと心身にダメージを与えます。 小さなストレスを甘く見ていると、大きなストレスを抱えてしまうことになります。ストレスは可能な限り小さいうちに、対応することが大切になります。 ストレスに過度にかかわりあうのも問題です。 慢性疼痛を抱えている人は、痛いところに、注意や意識を集中させることによって、実際の症状や痛み以上に強く感じてしまう面があります。 日常生活に丁寧に取り組む人は、その痛みは実態以上に強くはなりません。 また小さなストレスを根こそぎなくしてしまおうと考えるのは問題です。 例えば赤ちゃんや寝たきり老人のおむつなどは、吸収性のよいものが販売されています。 とても便利なものですが、反面イヤなものをイヤと感じる感性は鈍感になっていくそうです。 赤ちゃんの豊かな感性の発達を妨げ、お母さんとのふれあいが希薄になってしまうのは問題ではないでしょうか。 老人の介護ベッドはリクライニング式でとても便利になっています。 余りにも便利になると歩くことを忘れてしまうのではないでしょうか。 歩かなくなると足の筋肉は急速に失われます。 そのまま放置しているとすぐに歩けなくなります。寝たきりになるのです。 寝たきりになると、認知症になる可能性が高くなります。 街中でお年寄りが電動の車椅子を巧みに運転している光景を見かけます。 全く歩けない人は仕方ありませんが、歩ける人は杖をついてでも歩いたほうがよい。何しろ足は第二の脳と言われているのですから。 食事を作るのがストレスだといって、全く作らない人もいます。 食材配達、出前、宅配弁当、ファーストフード、外食に頼っている人もいます。 ストレスを回避できたと喜んでいると、茹でガエル現象に陥るかもしれません。 カエルがぬるま湯の鍋に飛び込んで、温泉気分を味わっているうちに、次第にお湯が温まり、最後には命を落としてしまうという話です。 ある程度のストレスと上手に付き合いながら生活することが大事になります。 生きていればある程度のストレスがあるのは当然と考えて、仕事や日常生活に精を出していくことが大切です。 このことを、森田先生は「不安常住」と言われています。 諸行無常は、人生の事実である。 この無常・不安定を常住とするとき、はじめてそこに安心立命の境地がある。 適度なストレスは、私の無二の親友であるといった心境でしょうか。 大阪箕面の滝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.01 06:45:06
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