カテゴリ:行動のポイント
精神科医の樺沢紫苑氏のお話です。
「成長できない人」は、「本をたくさん読んでいるのに、あまり身につかない」「講演やセミナーをたくさん受講しているのに、自己成長を自覚できない」などの特徴があります。インプットは多いが、アウトプットが少ない。 つまりインプットとアウトプットのバランスが悪いのです。 成長するためには、まずインプットすることが大事です。 情報を得る。本を読む。人の話を聞く。講義やセミナーなどを受講する。 インプットをしたら次に、必ずアウトプットをしなければなりません。 アウトプットとは、話す。書く。教える。行動する。つまり、実践することです。 アウトプットしたらまたインプットする。インプットしたらまたアウトプットする。このようにインプットとアウトプットの繰り返しをしていく。 そうすると、螺旋階段を上るように、自己成長の階段を上ることができるのです。 十分なアウトプットをすれば、それが記憶に残るだけではなく、自己成長も加速するのです。 (覚えない記憶術 樺沢紫苑 サンマーク出版) この話は森田理論学習をしている人にとっては大変参考になる話です。 森田の情報を得る。生活の発見誌をや森田関係の本を読んでいる。 森田理論に精通している人の話に耳を傾けている。 心の健康セミナーで講師の話を聞いている。 これらはインプットにあたるものです。 これだけでは症状の克服には結びつかない。 生きづらさを解消することはできない。 ではどうすればよいのか。 学習した後に必ずアウトプットするように心がける。 たとえば、生活の発見誌や森田関係の本を読んだ時は整理してまとめを行う。 決して読みっぱなしにはしないということです。 1回目はマーカーや鉛筆でチェックしながらざっと読む。 2回目は重要な部分を精読する。 その部分をノートなどに書きだして整理する。 インデックスをつけて項目別に書き出していけば、自分なりの役に立つノートが出来上がります。 その際自分の場合はどうなのだろうと突き合わせながらまとめてみる。 講話や体験発表を聴いた後も、レジメを読み返して重要な部分を書き出して整理してみる。自分の感想や意見をまとめてみる。 興味深いところは、自分に応用・活用できることはないかと思いながらまとめてみる。 インプットだけの人はいつまで経っても森田理論を身に着けることが難しくなります。そして森田に見切りをつけて森田から離れてしまう人が出てきます。 それは大変もったいない話です。 理論は未熟でも、未熟なりにアウトプットを心がけている人は、目に見えて成長されています。 森田理論は車の両輪にたとえられます。 理論と行動の車輪が同じ大きさの場合に前進することが可能となります。 バランスを意識して森田理論学習に取り組みたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.15 06:36:26
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