5387147 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

カツラの葉っぱ 大好き!

カツラの葉っぱ 大好き!

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Mドングリ

Mドングリ

Calendar

Favorite Blog

円安が160円超え… New! 歩世亜さん

消滅可能性自治体 New! lavien10さん

You'd Be So Nice To… alex99さん

「古典推し」を観ま… まろ0301さん

カールのフランス体… karlneuillyさん
うるとびーずの ♪MY … うるとびーずさん
森の暮らし~山童日記 山童タタターさん
ひまじんさろん msk222さん
幻泉館日録@楽天 幻泉館 主人さん

Comments

Mドングリ@ Re[1]:「ガダルカナル島の近現代史」3(04/11) maki5417さんへ 著者が中国嫌いと言うよ…
maki5417@ Re:「ガダルカナル島の近現代史」3(04/11) 著者はかなり中国嫌いのようで 最近はな…
aki@ Re:バイオマスって有効?7(03/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
Mドングリ@ Re[1]:能登半島地震対策-R1(01/16) akiさんへ >いらっしゃい akiさん <こ…
aki@ Re:能登半島地震対策-R1(01/16) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

Free Space

1【旧ブックマーク】
カールのフランス体験記
再出発日記
第7官界彷徨
ひまじんさろん
マックス爺さん
alex99さん
chappi-chappiのとんぴん日記
より良い明日をめざして
七詩さんのHP
昼顔のつぶやき:バードウォッチング
幻泉館日録
heliotrope8543さん
LAVIEN
韓国大好き♪
ナナメに歩こー♪
水彩画人
No-Match

太腕繁盛記 生
内田樹の研究室
アイラブサイエンス
YOKOO'S VISION 横尾忠則の日記
お隣さんの国:韓国からの手紙

2【官公庁】
キキクル神戸
神戸市立図書館トップページ
図書館カレンダー
国立国会図書館ギャラリー展示
阪神・淡路大震災の概要:内閣府

3【気になる本】
好書好日トップ
吉岡桂子さんの書評
岩波書店
新書マップ

4【メディア】
NHKプラス
デジタル朝日 スクラップブック
NHKスペシャル放送予定
デジタル朝日新聞トップ
WEDGE infinity
週間金曜日公式サイト
JPpress
wikipedia青空文庫


5【関西、旅行】
ハイパーダイヤ
パルシネマ・上映スケジュール
パルシネマのKAWARA版
OSシネマズミント神戸
横尾忠則現代美術館
兵庫県立美術館
兵庫の温泉・露天風呂


6【資源・エネルギー】
Tech-On!エネルギー
素材・エネルギー

7【中国】
大紀元トップ


8【韓国】
朝鮮日報
東亜日報/国際


9【フランス】
『Au sud de la frontiere, a l'ouest du soleil』
Le Monde.fr
グーグルニュース(フランス)
在日フランス大使館

10【世界】
ハイパー世界史用語集

11【エコ・環境】
海洋プラスチック問題について
神戸市の花粉飛散情報 2024

12【仕事・シルバー】
ひょうごボランタリープラザ
健康長寿ネット

13【リンク集】
all about
法情報リンク集
ariadnet

14【その他】
西暦・和暦変換表・簡易電卓
こうして日本は格差社会になった
国字の一覧
wikipedia修辞技法

Freepage List

好きな樹


カツラ


低木(お奨め)


ケヤキ


ハルニレ


フウ


ユリノキ


ブナ(お奨め)


ダケカンバ


ウメ


サクラ


アジサイ(お奨め)


沙羅双樹


マロニエ


コブシ


馬酔木


菩提樹


ヤマボウシ(お奨め)


コニファーガーデン


カラマツ


イヌマキ


クスノキ


ハナミズキ


シラカバ


ヤブデマリ


街路樹ベストテン


ハリモミ


クロバナエンジュ(イタチハギ)


庭木の手入れについて


日本の樹木


『カラーリーフ』


『手入れがわかる雑木図鑑』


個人的歴史学


歴史関係リンク


個人的歴史学9


満州あれこれR14


網野善彦の世界R2


中沢新一の世界R1


台湾あれこれR11


明治期の日本大好きアーティストR2


縄文人の世界R13


東インド会社あれこれR3


「香辛料貿易」をめぐる戦い


お楽しみ箱


野草(お奨め)


フータロー日記 R1


遠くへ行きたい2


車が好きだったかも2


サウジアラビアあれこれR7


シルクロードあれこれR4


愛すべきイギリス人 1


気分はオーストラリアR6


宇宙への関心R6


砂漠への憧れ R4


キャット・ギャラリーあれこれR3


YOU TUBEで好きな歌を


腹立ち日記


なめきった お役人6


(ニッポンの宿題)シリーズR3


バンクシーあれこれR3


情報整理


総合インデックスR3


アマゾンvs楽天R3


朝日のインタビュー記事スクラップR16


NHKスペシャル・アーカイブ(改12)


新聞連載コラムのスクラップ


トップの壁紙


蔵書録(全項目)改5


14雑誌類R2


ドングリの独り言


合宿免許@倉吉


腑抜けの闘病記


日米中の宇宙開発対決R2


飛行機シリーズ3-R3


フランスあれこれ2


団塊世代R5


アヒル(レベル6)との闘い(最新版)


老人力あれこれR3


中華に対する辺境


『中国化する日本』11


日米中EV対決R6


対中最新情報


NHKスペシャル「中国文明の謎」


吉岡桂子記者の渾身記事36


中国関連のオピニオンR2


『イネが語る日本と中国』4


『世界史のなかの中国』3


『中国が世界を攪乱する』2


『中国古代史研究の最前線』4


嫌中本あれこれR8


アメリカ アメリカ


アメリカ アメリカ7


鬼門は自動運転車R5


『ヒルビリー・エレジー』3


個人的エネルギー政策


石炭ガス化複合発電(IGCC)って


シェールガスに期待できるか?4


バイオマスって有効?7


メタンハイドレートあれこれ


水素社会に向けて加速3


個人的エネルギー政策11


温暖化あれこれR1


映画あれこれ


映画あれこれ1


2本立て館で観た映画R20


お奨め映画1


見たいDVD-R2


リドリー・スコットの世界3


渡辺あやの世界


クリント・イーストウッド監督作品集R1


リドリー・スコット監督作品あれこれR1


第二次世界大戦の戦争映画集1


映画美術3-R2


映画の基本はシナリオ


台湾映画アンソロジー


テリー・ギリアム監督アンソロジーR1


スター・ウォーズあれこれR4


映画パンフレットR3


宮崎駿の世界R3


高畑勲の世界


是枝監督アンソロジーR4


宮崎駿アンソロジー


「戦争映画」を観てきた2


ドイツ映画あれこれ


飛行機映画あれこれ


砂漠の映画あれこれ3


移民を扱った映画R1


山田洋次の世界R3


黒澤明アンソロジーR2


ハードSF映画あれこれ(R2)


原作が先か、映画が先かR7


ニール・ブロンカンプ監督作品集


好きな映画監督のインデックスR1


矢口史靖の世界R1


戸田奈津子の世界


周防正行の世界R3


ブレードランナーあれこれR4


何をおいても音楽を


何をおいても音楽を3


好きな歌リンク1


好きな歌リンク2


テレサテン


うたの旅人


(もういちど流行歌)シリーズ


個人的言語学


日本語が亡びるとき


通訳、翻訳,についてR25


漢字文化圏あれこれR12


漢字の世界R4


言語学的SFあれこれR5


関西人の話法 R1


言語・方言のインデックスR5


方言あれこれR5


仏文書籍あれこれR3


原発関連


中国、韓国の原発事情3


福島原発関連13


卒原発についてR1


韓国あれこれ


韓国ほろ酔い旅行記


キムさんとのこと


歴史にみる日本と韓国・朝鮮


釜山ヨタヨタ旅行


韓国あれこれ15


韓国料理あれこれR3


韓国通の人たちR3


呉善花さんという人R1


朝鮮紀行あれこれ


日韓の住まいあれこれR1


森林あれこれ


森をゆく旅


ブナ大好きスペシャル


樹木のアート


森林あれこれ6


新素材CLTの報道より


『林業がつくる日本の森林』4


気になるアート


鼠つながり


『中国行きのスロウ・ボート』がつなぐ輪R7


藤田嗣治アンソロジーR5


草間彌生の世界


横尾忠則を観に行こう♪シリーズ


関川夏央アンソロジー


伊坂幸太郎の世界R6


和田誠アンソロジーR7


クールジャパンあれこれ3-R1


気になるアート6


スタジオジブリあれこれR2


川上未映子アンソロジーR3


暇になったら、絵を描くのだったR6


高橋源一郎アンソロジーR4


三浦しをんの世界R10


西加奈子の世界R4


村上龍アンソロジーR3


版画あれこれR5


村上春樹アンソロジーR14


先住民や移民にからむ文学R9


無頼派女性作家の系譜R3


絲山秋子ミニブームR11


シュルレアリスムあれこれR2


気になるイラストレーターR3


『ジャポニスム』あれこれR3


『アンドリュー・ワイエス水彩・素描展』


佐野洋子の世界R4


浅田次郎の世界R22


小川洋子ミニブームR12


池澤夏樹の世界R5


陳舜臣アンソロジーR12


シーナの写真付き旅行記R7


サン=テグジュペリの世界R6


多和田葉子アンソロジーR13


『中島京子の世界R10』


漫画・絵本関連


『ガロ』がつなぐ輪R4


現代マンガの索引


バンド・デシネあれこれ


いしいひさいちの世界R4


松本大洋の世界


もう赤瀬川原平さんはいないのかR5


鳥頭ワールドR3


杉浦日向子アンソロジーR4


佐々木マキの世界(その6)


SF風イラスト R1


絵本あれこれR9


漫画のインデックス


つげ義春ワールドR7


空間アートの世界


非定常空間あれこれR2


安藤忠雄の作品


安藤忠雄 建築を語る


空き家問題あれこれR8


主体的な住居とはR4


個人的民俗学


柳田國男あれこれ


異境、辺境を描く著作R6


藍布の源流


人類学あれこれR3


木地師について


「食の歴史と日本人」


探検本あれこれ(その15)


「紙」あれこれR2


『栽培植物と農耕の起源』6


『食の人類史』5


文学賞を狙って


作家デビューを目指す貴方へ3


最強のエッセイストR7


すっきり書ける文章のコツ80


売れる作家の全技術


文学賞あれこれR2


『職業としての小説家』6


文章修業のインデックスR10


読書術・書評のインデックスR8


13 小説家になるための本


『書いて稼ぐ技術』4


大仏次郎論壇賞の受賞作R1


『みみずくは黄昏に飛びたつ』7


小野正嗣のあれこれR2


装丁と挿絵


『不思議の国のアリス』がつなぐ輪R3


挿絵本あれこれR5


線描画の達人たちR4


小村雪岱の版画がええでぇ


本に携わる職人たち5


図書館予約とか


図書館あれこれR1


図書館活用あれこれR3


紙の本への拘りR6


予約分受取目録R32


科学的著作


137億年の物語


137億年の物語(続き)


福岡ハカセの世界R1


『動物たちの生きる知恵』2


鳥の本あれこれR13


『驚異のバクテリア』


次元へのこだわりR1


ブラックホールを見たいR4


ラララ・・・科学の子5


『古今東西エンジン図鑑』


ナショジオの鳥シリーズR3


個人的経済学


個人的経済学21


ピケティさんの世界R1


シェアリングエコノミー


テクノナショナリズムに目覚めた12-R4


2012.02.17
XML
カテゴリ:メディア
アメリカの新聞では、とっくにデジタル読者数が紙の読者を上回っているそうだが、やはり新聞は紙で読みたいと思うアナログな大使である。

ところで、経営破綻した新聞ばかり75紙も手中に収めたデジタル・ファースト・メディア社の最高経営責任者ジョン・ペイトン氏へのインタビューが興味深いのです。


ジョン・ペイトン氏へのインタビュー <デジタル最優先の新聞社>
(デジタル朝日ではこの記事が見えないので、2/16朝日から転記しました・・・そのうち朝日からお咎めがあるかも)

ジョン・ペイトン氏ジョン・ペイトン氏

Q:米国では伝統ある新聞が次々と休刊しています。
A:米新聞界は2005年を境に、急坂を転げ落ちています。わずか7年の間に広告収入が半分に減りました。正真正銘の5割減です。もっと緩やかな衰退だったなら、手の施しようもあったでっしょう。でもこれほど激しく急落すると凡百の経営者にはなすすべがない。思いつくのは「コスト削減」と「人減らし」だけ。それが米新聞界の現状です。

Q:あなたの会社の新聞の発行部数は、わずか2年で全米第2位になりました。いったい何をどうやった成果ですか。
A:私が掲げる「デジタルが第一、紙の新聞は最後」という方針が、経営の行き詰まった新聞社の社主や投資家たちに支持された結果です。まず、18紙を抱えたまま倒産したジャーナル・レジスター社の債権者から請われ、2年前、CEOにつきました。ついで昨秋、デンバー・ポストなど57紙を抱えて行き詰まったメディア・ニュース社の経営を任された。グループ全体で従業員1万1千人、刊行先は18州に広がりました。

Q:部数は伸びているのですか。
A:そういうわけじゃない。経営を託された二つの新聞チェーン現有部数を足したら300万部になっただけです。ただ、紙の部数を比べて喜んでも意味は無い。私の会社は毎月、雑誌や週刊誌を含めると紙の刊行物を1600万部出していますが、紙を購読しないデジタル読者は4100万人に達しています。勝負は紙よりデジタルです。現状ではグーグルやヤフーに及ばず、全米で16位のサイトですが、これを5位まで押し上げたい。

Q:紙の新聞を捨てて、デジタル専門のニュース社に脱皮したいと?
A:違います。私は新聞社という陣容のままでデジタルビジネス界に打って出たのです。収益基盤である新聞を捨てるわけがない。私は毎朝、自分の新聞と競合紙を読み比べることに深い喜びを感じます。いま54歳の私が生きている間に新聞が地上から消えてなくなることはない。しかし、産業論で言えば、紙の新聞にもう未来はない。週7回発行の週3回か4回に細り、最後は週1回か休刊するか。それが運命でしょう。だから私は何度でも言うのです。「紙の新聞で育った連中の声にはもう耳を貸すな」と。

Q:あなた自身、紙の新聞で育った一人です。。
A:私はカナダの新聞の事件記者でした。1978年にトロント・サン紙に入り、社会部で犯罪報道に明け暮れました。でも正直に言うと、できる記者ではありませんでした。デスクになって「俺は記者よりデスクのほうが向いているな」とほくそえんでいたら、尊敬する上司から「君はデスクに向いていない」と言われました。「じゃあ私は何に向いているのか」と尋ねたら、「経営をやれ」それで腹を決めました。

Q:記者より経営者の方が向いていたわけですね。
A:もう断然。新興紙オタワ・サンの編集局長をやり、後に社長をやりました。大きく育てたサン紙を売却したら、驚くほどの金が私の口座に入った。まだ43歳でした。農園を買ったフランスでブラブラしていたが、やはり新聞の仕事をやりたい。ニューヨーク圏の外国語新聞を買収して米新聞界に参入しました。

Q:「デジタルが先、紙は後回し」と強調しています。紙育ちの社員に対するショック療法ですか
A:そうじゃありません。真意です。紙の新聞で長年うまくやってきた経営者たちは、だれも消極的な思考に陥ります。「我が社はあと何年持つだろうか」とか、「自分が経営陣の一角にある間だけ持続できれば御の字だ」とか。いま世界中どこの新聞社を訪ねても、紙の新聞を作る部門とデジタル新聞を作る部門が別々に置かれています。そしてどの社も経営幹部は紙育ちです。朝日新聞社もきっとそうでしょう。せっかくデジタルで打って出ると決意した社員がいても、その声は経営中枢に届かない。新聞社で意識改革が進まない最大の原因です。

Q:では、あなたは社員の意識をどうやって変えたのですか。
A:一つは、優れた社員にデジタル特命を与えること。傘下の全新聞社から18人を選抜し、iPadやアンドロイド携帯などの装備と月500ドル(約4万円)の手当てを支給した。「これで何か広告が付くような地元向けの新しいサイトやブログ、携帯向けアプリをつくり出せ」と。期間も1ヶ月に限定しました。

Q:どんな成果が?
A:ある記者は、起きた事件をライブで伝える犯罪ブログを立上げました。強盗事件が発生し、容疑者は逃げ、警察は住民に自宅待機を指示した。現場に出た記者とカメラマンはツイッターとブログを使って、断片情報を約90分ごとに更新していった。刻々と事態が変っていく経過を住民が面白がり、ページビューを稼げましあt。
 販売社員は、豪雪地帯に住む購読者向けに、天気予報が降雪を告げた日だけメールを使って電子版を届け、晴れた日は紙の新聞に戻すという購読プランを効果的に宣伝した。雪による不配や遅配の苦情は消え、輸送費も減りました。広告社員は、趣味の馬術についての専門ブログを自社サイト内に立ち上げ、馬に関連した広告を呼び込みました。

Q:それだけでデジタル会社に生まれ変われるとは思えません。
A:ほかにもたくさん試みています。いくつかの傘下紙では編集会議を読者に公開しました。読者を会社に招き、翌日の新聞に何を載せるのかを伝え、読者の要望に耳を傾ける。その模様をネットで生中継するのです。住民からは「今まで近寄りがたい存在だった新聞社が身近になった」と歓迎されています。

Q:あなたの「デジタル最優先」という理念は、日々の報道にどう反映されているのですか。
A:劇的に変りましたよ。例えば昨夏、米東海岸をハリケーンが襲いました。記者たちはまず、襲来がいつごろかという情報を読者に短いメッセージを伝えました。そして災害専用に立ち上げたサイトやツイッターに断片情報をアップしていく。停電や浸水などの情報は住民に寄せてもらう。そういったデジタル用の作業を済ませた後の夕方になって、記者はようやく翌日の朝刊向けの新聞原稿を書くわけです。文字通り、紙の仕事が最後に来るのです。

Q:四六時中、デジタル発信させると、記者が消耗しませんか。
A:忙しすぎるという声は出ました。しかし、いつの時代も革新的な道具が記者の働き方を進化させてきた。タイプライターしかり、ワープロしかり、パソコンしかり。道具に不平を言う記者はどの時代にもいます。いま私たちはネットやツイッター、フェイスブックによる産業革命のただ中にいる。ジャーナリズム存続のためには避けて通れません。

Q:他方、あなたは大量に記者を解雇することで知られています。
A:それは違う。たしかに社員総数は減らしましたが、取材記者は逆に増やしました。この2年間で社員の17%に辞めてもらった。印刷と配送、経理などの部門が主な対象でした。編集と営業に力を集中したいからです。今どき「記者を増やした」と言うと、どの国の新聞人にも驚かれますが、記者こそ増やさなくてはいけない。私の社は、どの街でも競合紙よりも記者の数が多いことで知られています。記者が増えれば、ニュースも増える。ニュースこそ新聞社の商品です。記者の人数で他紙に劣るようではダメ。取材もしないでずっと社内に座っている記者は何も生産していない。「外へ出ろ、街を歩け」と尻をたたいています。

Q:デジタル強化で収益が本当に改善するのか半信半疑です。
A:この2年間でジャーナル・レジスター社は、デジタル読者が2倍に増え、デジタル広告収入は5倍になりました。紙に載せる広告に比べるとネット向けの広告は単価が低いので、米紙幹部たちは「」と嘆き合ってきました。しかし、紙の稼ぎがガタ落ちした結果、デジタルの細かな稼ぎを積み上げると結構な額に届くようになったのです。

Q:あなたの新聞社では、ウォールストリート・ジャーナルやニューヨーク・タイムズのようにデジタル読者に課金はしないのですか。
A:報道サイトの有料化には懐疑的です。お金を払わないとニュース全文が読めないサイトはまちがいなく読者を遠ざける。読者が遠のくサイトに広告を出してくれる企業はありません。サイトは無料にして何の壁も設けず、編集会議ですらネットに公開して、徹底的に読者を自陣に呼び込むことが大切です。しかも無料のニュースサイトだけではまったく不十分。記者全員がもれなくニュースブログを書き、ツイッターで発信し、フェイスブックを更新する。紙の新聞には鋭い解説と読みごたえのあるコラムを載せる。それ以外に、新聞社が生き残れる道はありません。

<取材を終えて>
ジョン・ペイトン氏に対する米国内の評価は真っ二つに割れている。メディア研究者やIT企業家らは、「衰退著しい米紙を救う改革者がようやく現れた」と熱い期待を寄せる。対して、既存メディアの幹部らは「ありきたりのネット戦略。とても新聞社の経営再建ができるとは思えない」と冷ややかだ。なかには「倒産した新聞社を安く買ってリストラを済ませては高値で転売するハゲタカ投資家の先兵でないのか」と警戒する声もある。広告より販売収入の割合が高い日本の新聞社とは収益構造が違うため、単純に比較はできない。前例のないデジタル急転換策が果たして軌道に乗るのか、無残な結果に終わるのか。各国の新聞界が注視している。
(ニューヨーク・山中季広)


朝日新聞のネット記事の一部が有料のデジタル朝日でしか見えなくなり、その被害を被っている大使であるが・・・・
ジョン・ペイトン氏の新聞はデジタル読者に課金はしないそうです。(太っ腹やで♪)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.02.18 08:45:42
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.