図書館で『水彩画プロの裏ワザ2』という本を、手にしたのです。
おお 作例の絵をもとにプロの裏ワザが述べられているので・・・読むだけで技法が身につくような気がするのです。
水彩画の画材は買い揃えているので、あとは実地練習すればいいのだが腰が重いのでおます(アホやで)
【水彩画プロの裏ワザ2】
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/b19629cfc1d770e6ed747ed0b103de49ce2cd035.26.9.9.3.jpeg)
奥津国道著、講談社、2004年刊
<「BOOK」データベース>より
むずかしい水面もガッシュの使い方で見ちがえる、グリザイユ画法の次はカマイユ画法を身につける、人物デッサンのコツは軸足を描くこと、タッチの強弱で遠近感は出せる、「ダンボールタウン」でデッサン力はアップするー奥津流水彩風景画が上達する5つのポイントを伝授。
<大使寸評>
おお 作例の絵をもとにプロの裏ワザが述べられているので・・・読むだけで技法が身につくような気がするのです。
水彩画の画材は買い揃えているので、あとは実地練習すればいいのだが腰が重いのでおます(アホやで)
rakuten水彩画プロの裏ワザ2
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水辺の描き方を、見てみましょう。
p6~11
<水辺のある風景の描き方>
のどかなロアン川のほとり
1枚の風景画を仕上げるには手間も時間もかかる。シャッターを押せば写る写真と違い根気のいる作業だが、思い通りに描けたときの喜びは大きい。
ここでは絵を描くプロセスを紹介する。まずエンピツデッサン。私はこれに3分の2の時間をあてる。家づくりにたとえれば、デッサンは基礎工事から始めて柱を立て、屋根をのせ、壁を張るようなものだから、面倒でも手を抜くわけにはいけない。
作例は完成まで4時間半ほどかかったが、そのうち3時間を鉛筆デッサンに費やした。根気のいるデッサンを終えたら、着彩は外壁や塀を塗装するようなもの。
作例には、私が大好きな水辺のある風景を選んだ。建物や樹木を描くのは得意でも、水を描くのは苦手という人は参考にしてほしい。水面の表情は時刻や季節によって違う。その描き分けができるようになれば、絵を描くことがもっと楽しくある。
この絵を描いたモレ・シュル・ロアンという町を訪れたのは初めてだった。ガイドブックを頼りに最寄り駅で降りたが、目当ての石橋に行く交通機関がない。土地の人に尋ねると、歩いて20分だという。教えられた道をたどったが、行けども行けども着かない。たどり着いたのは歩き始めて50分後だった。
橋だけの絵は見た覚えがある。他人と同じ絵は描きたくない。そこでロアン川に沿って遊歩道を下りながら、ときどき振り返り、スケッチポイントを見つけた。決め手は岸辺につながれているボートだった。遠望する橋、点在する木立の具合も絶妙だ。5月の陽射しがまぶしい昼過ぎだった。
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