映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥

September 11, 2020
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みなさん、海面温度が上がって朝鮮半島が台風の通り道になってますね。

よしながふみさんの漫画大奥をご存知ですか?映画にもドラマにもなりましたね。
連載ではいよいよ最終回まであと2話になってしまいました。

大奥
よしながふみ
白泉社

 ある時、男性ばかりが感染する謎の奇病が流行したため、男性の人口が著しく減少。よって労働を女性が担うようになり、家督相続も女が行う。もちろん将軍も代々女性なので、大奥は当然男性ばかり。貧しい武士・水野は、自ら乞うて大奥への出仕を願い出るが…。

 『パラレル大奥』の話になるらしいというのは、雑誌予告で前々から聞いており、最初から「男性と女性が逆転した世界」が、ただぽんと出てくるのかと思っていた。ところが第一話で、なぜパラレル=男女逆転状態になったかという理由をちゃんと説明している。折しも現実でも「性別」に「役割」を割り振るのではなく、必要に迫られて「役割」に「性別」を当てはめる事態が起こっている。はからずも非常に似た現実を横目で見ながら、仮想現実の世界を楽しむという事が可能になってしまった。

 勿論別段のテーマを設けずとも、本作は漫画自体で十分楽しめる。第一部の主人公・水野は、どんな境遇にあっても、自分らしさを貫く潔いよしながキャラであり、吉宗も、クールで決断力のある第二の主役として魅力たっぷりだ。姓からの連想で、てっきりこの先も水野と吉宗の中が続くのかと思ったが、あっさりと新章では江戸時代初期の大奥が取り上げられている。史実を良く知る人は、今後そちらとの比較をしながら、一体どのように辻褄が合うのか、或は合わなくなってゆくのかを見てゆくのも面白い。

 『愛すべき娘たち』でもそうだったが、よしなが作品は、その終わり方が、意外性に富む。ボーイズラブものだと、「誰と誰が恋に落ちて結ばれる」或は「別れる」いずれかの選択だろうと、漠然と予測がつく。だが『大奥』では、著者が一体読者をどこに連れて行こうとしているのか、全く予測がつかない。
けれど、「分からないから読みたくない」のではなく、「分からないから読みたい」と思わせる力を、この作品は持っている。着地点が早く見たいような、壮大な大奥絵巻をずっと見ていたいような。こちらもまた、パラレルな心もちである。


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最終更新日  September 11, 2020 12:00:13 AM
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July 9, 2017
みなさん、こんばんは。大騒ぎの都議選も終わって1週間ですね。
女性達は皆誰かの娘である。母にはならない人もいるけれど。
今日ご紹介するのは、そんな女性達の心のつぶやきをすくいとったような短編集です。

よしながふみ
愛すべき娘たち


 「あの」よしながさんが『メロディ』にやって来る!
この連載が始まった時、かなり衝撃を受けた。『西洋骨董…』でかなり一般に広まったとはいえ、彼女のボーイズラブ作品を知っていたので、「果たして読者は受け入れるのかな?」と思っていたが、内容はかなりソフトになっていたので、ほっと胸をなで下ろした。

 自分より若い男と結婚する母、怒る娘とそれぞれのパートナーの物語が第一話に登場する。その後この家族が一旦脇役に退場し、慕う相手への一方的な行為のみで満足する女子大生、祖父の教えを守って見合いをする娘、高校生の時に将来の事をあれやこれやと話していた3人の娘達の逸話を経て、もう一度この母娘の物語に戻って来る。これは、彼女の『こどもの体温』と同じ構成である。

 主人公達の無言のコマが多い事と、コマ自体にも白い部分が多い事から、よく彼女の作品は静かだと言われる。けれど作品中にはちゃんとヤマ場がある。『起』で始まったかすかな引っかかり、または違和感が、『承』で緩やかに広がってゆき、『転』で遂に爆発する。第一話はまさにこの通りの展開となり、『転』で母の結婚にあーだこーだと不平を述べていた娘が、遂に「一体どうしてこの結婚がいやなのか」をぶちまけてしまう。

 第三話で、遂に自分が好意を抱ける相手に逢った彼女が、なぜ結婚に踏み切れないのか考える。そして遂にその原因を、彼女は友人に向かってつぶやく。
「恋をするって人を分け隔てるという事じゃない」
さあ、これで原因はわかった。これであとは、問題を解決するだけだ。良かったね。でも、自分でわかるために口にしているような彼女も、聞いている友人も、「ああ、こんな事だったんだ」と、ほっとした顔はしていない。逆に「原因が過去にあり、その傷ついた部分も、現在の自分を形づくってきた一部になっているからその原因をつぶしてしまうわけにはいかない」事に気づき、身動きならずの図に見える。これでは、原因解消という解決には向かわない。

 ところが、この『転』から『結』に至るまでの展開が、彼女はうまい。一体これをどう収めるのかと思っていたが、『結』の部分で、ちゃんと彼女達がそろって笑っている場面につながっている。それも、「こんなのあり?」の変化球ではない。ちゃんと考えれば、読者側が読んで「ああそうか」と理解できる流れになっている。そして、娘達は笑う。笑うといっても、何もかもすっきりした時の大笑いではない。ちょっと下を向いて、控えめで、誰に見せるわけでもない、自分のための、笑み。そんな笑いだ。

 絵空事でなく、本当に現実にありそうな笑みを浮かべて、一連の出来事にピリオドをつける娘達を見たら、もう愛さずにはいられない。



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最終更新日  August 31, 2020 06:23:03 PM
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December 15, 2012
ちょっと時間が経ったのですが、私の大好きな漫画家よしながふみさんと糸井重里さんの対談がネット上にあったので紹介します。



大奥も遂に最終回。そして映画公開まで一週間。うまく繋ぎましたね。家綱のエピソードは入るのかな?と思いましたが、入りませんでした。これを入れると有功&家光の物語ではなくなってしまうからでしょうか。

『大奥~誕生』最終話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり

有功が大奥総取締役になり、新生大奥が誕生して一年が過ぎた。家光は、玉栄ことお玉の子を出産した。残念ながら今回も姫君だったが、玉栄は姫君誕生を手放しで喜ぶ。娘の名は、徳子と名づけられた。数年が過ぎ、長女の千代姫と次女の長子姫、そして徳子姫と、それぞれ三人の姫君たちも無事成長していた。 そんなある日、家光が有功に、三人の姫の中で誰が一番、将軍の器だと思うか訪ねる。徳子姫の時に特に難産だった家光は、もう子は産めぬ体と自覚していたのだ。しかし有功は、大奥総取締という立場から返事を控えると、世継ぎの話はまだ先の話だと、家光も有功の立場を理解して収めた。一方の玉栄は、自分の娘・徳子姫に、いつか公方様になるのだと言い聞かせ、それは有功も望んでいることだと信じていた。
そんな時、家光の体調に異変が…。家光の容態は? 世継ぎ問題は? そして、有功はどうするのか!?

上様然とした家光が倒れ、いずれも幼い娘しかいないという状況で後継者争いが勃発しそうになる。しかし有功が極めて理性的な決定を下す。ここは映画版と対比できるところですね。
綱吉もまさに後継者問題で苦しみます。桂昌院は、因縁のあるお夏の家系にだけは将軍職を譲りたくないと熱心に綱吉に説く。しかしそのことが娘を余計に苦しめていくという悪循環を生む。もし、この時有功がいれば、もっと早く家宣に将軍職を譲るよう図っていたのではないか。そうすれば、綱吉も重圧から解放されたものを。

この二人以外のドラマが余計だなと感じました。知恵伊豆こと松平信綱が殉死しないことを娘に咎められるエピソード、稲葉家の妻のエピソード。妻があの稲葉正勝の妻にしてはあまりにもモノ分かりが悪いように感じました。他方、稲葉正勝はいいキャラクターです。結局大奥を出なかった。その理由がまさかそんな事だったとは。映画版の柳沢吉保に通じるけれど、あらゆる欲から解き放たれていてアクがない。他人から観れば犠牲になったと思うかも知れないけれど、彼からすれば、幸せな人生だったかもしれません。

有功が家綱をぎゅっと抱きしめるシーンは、有功の気持ちが分かると切ない。しかしこの行為が後に家綱のある告白に繋がってゆくんだろうな、と漫画版原作を見ていると何とも皮肉な結末に寂しさを感じます。報われない家綱にも。幼い頃からこんなカッコイイ男性がいれば、他に見向きもしませんよね。

さて、今度は映画版だ!







最終更新日  November 9, 2014 02:19:48 PM
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December 8, 2012
今日の地震にはびっくりしましたね。皆さんの所は大丈夫でしたか?ともあれ電車が動いて良かった。

『大奥~誕生』第九話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり

女将軍が誕生し、家光の生活は激変した。影の存在でなくなった家光は、連日のように「表」での御政務をこなさなければならなかった。それは、10年の長きにわたって頭巾を被り、稲葉正勝がこなしてきたことだった。女公方様の誕生で、役目が終わった正勝は、伝右衛門と久しぶりに盃を交わしながら、今までの思い出話に浸った。
正月を迎えると、江戸城では上様への元旦の挨拶に訪れる大名たちの相手に忙しい家光の姿があった。また、女将軍誕生と共に誕生した女大名たちが一同に会し、女大名の打ちかけの色で一挙に華やかになっていた。
政に精を出す家光が、幕府の財源を心配し大胆にも着手したことは、大奥の人員整理だった。百名の者に暇を出し、それに伴い相場より安値で健康な男の体を提供できる吉原を作り上げた。それは、以前城下を視察した時から考え出したことだった。女たちが子どもを産むことも出来なければ、やがて国が衰退し滅びると案じていたのだ。さらに、これから先、女将軍が立つことがあれば、女将軍と契る最初の男は、大奥の中から選ぶこと、そしてその男は必ず内々に死罪とすることを言い伝えた。有功は、少し驚きつつも家光の仰せの通りにし、その者を「御内証の方」と呼ぶことを決める。
六人衆はもとより有功さえも、政に向かう家光の言葉に対して二つ返事で従ったが、そんな状況を家光は寂しく感じ、「かけがいのないものを失ってしまった…」と、有功にこぼした。
そして季節が変わったある日のこと、家光から有功に夜伽をとの知らせが入る。ほどなく、白装束に着替え身を整える有功。しかし、「上様の体調がすぐれない」と正勝から連絡が入る。家光の体調はいかに…!?

有功がお褥滑りを願い出るシーンが今回のクライマックス。あれほど待ち望んだ二人の逢瀬。もういつ会おうと誰も咎める人はいない。この日のために、辛いことを山ほど我慢してきた二人だったのに、やっと迎えたその日が、二人の肉体的な別れの日になろうとは、何と言う皮肉だろう。
「わたしも男や 男なら心だけでなく肉体もわたしのものにしたいと願ってしまう この業から解き放ってほしい」と有功が願い出る。ここで急に京ことばにもどることから、これが有功の本音なのだ、と見ている者にも伝わる。それにあの必死の形相。今まで、何を言われても何があっても表情を隠し続けていた有功だからこそ、今、この時の有功がどれほど必死なのかが伝わろうというものです。

その直前に「今度こそ上様との間にお子を」というお玉の顔をじっと見つめていました。
自分が望んだことなのに、割り切れないでいる、そんな自分の本当の気持ちに気付いたのでしょう。
有功は本当に不器用な人ですね。割り切ればいいのに、それが出来ない。純粋すぎるんですね。
子を成すことができない男女が心を通わせ合うことはない、という呪いがここで生まれてしまう。なるほど、この呪いを綱吉と右衛門佐が解くんですね。

それにしても家光はずいぶんと度量の大きな女性になりました。それを若い多部さんが演じているのが素晴らしい。身分の上では上位にあるのだからいくらでも自分が命じることができるのに、それをしない。有功をとても大事に思っているが故でしょう。それが果てしない孤独と
向き合うことになろうと、受け止める。

稲葉正勝は結局妻や娘に名乗りをしないまま終わるのでしょうか。それとも僧侶になって妻と再会?











最終更新日  December 24, 2012 08:57:38 PM
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December 1, 2012
職場の飲み会だったのですが、このドラマが見たかったために一次会だけで帰ってきました。
土日も仕事だったせいもあるのですが。

『大奥~誕生』第八話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 麻生裕未 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり 窪田正孝 

ある日、大奥内で赤面疱瘡が発病し、お楽の方も病にかかってしまう。有功は春日局を看病しながら、その次の間にお楽の方たちを集め自身が看病すると宣言。春日局は、自分に献身的に看病してくれる有功の姿に打たれ、自分の部屋の次の間を使うことを快諾する。有功の看病も空しく、お楽の方は息を引き取った。最後まで、娘・千代姫のことを思っていたと家光に告げる有功。その言葉を聞いて、手厚く葬ってやるよう指示する家光だが、病に倒れた春日局の容態が心配でならなかった。そんな家光の心配をよそに、病状が進んでもなお、春日は薬断ちを止めていなかった。そのことを有功に気付かれたと知った春日局は、初めて心を許し、自分の生い立ちを有功に語り始める。

有功と春日局の和解、春日局から有功への遺言、そして遂に女将軍誕生と立て続けにドラマティックな出来事が登場する回でした。
漫画でも同じだったのですが、お楽の死についての冷めた反応に対して、憎んでいたはずの春日局をとても心配する家光が、どう受け取られるのかな?と思っていました。
お楽って結構可哀想なキャラですね。有功の後釜として登場したものの、半分自己責任みたいな感じで怪我をし、その上不治の病にかかってしまう。彼にとっては町で女たちをひっかけていた方が気楽だったのではないでしょうか。家光とは単純に体だけの関係だったようですし。

春日局が有功に手をついたのって、挨拶を済ませて帰ろうという有功を引きとめようとする第一回だけだったように思います。それ以後はずっと上から目線の命令口調。その春日局が病をおして彼の前に深々と手をつくシーンは、第一回とは全然意味合いが違う。第一回はただの儀礼的なもの。しかし今回は有功の人柄に触れ、「この人なら自分の死後を託せる」と感じたが故の心からの礼でした。その感情の変化を感じさせる麻生さん、さすがです。

稲葉正勝の面影の中にある春日局は、有功に対して酷い仕打ちをする前の、優しさを持ち合わせた姿でした。今までずっと非情な春日局を見せてきて、やっと人間春日局を見せることが出来た回です。家族を捨て、情を捨て、自分の全てを徳川家存続に賭けてきた彼女の理由が明かされることで、ようやくただ単にイジワルな人ではなくなったのです。

さて、映画でも見せ場だった女将軍初登場シーン。声を張ったり、大変だったろうなぁ、多部さん。来週は女将軍としてもっと見せ場がある一方で、有功との悲しい別れがあるようです。
この二人は辛い恋愛を経て大人になりましたね。

村瀬が書くことになる【没日録】は、八代将軍となった吉宗が、何でこのような女将軍になったのかを知るために読む書物で、漫画の過去【三代~七代】と現在【吉宗の治世】を繋ぐキーアイテムです。











最終更新日  December 24, 2012 08:56:49 PM
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November 24, 2012
いよいよ映画公開まであと一カ月ですか。
『大奥~誕生』第七話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 麻生裕未 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり 窪田正孝 

家光は伝右衛門と城下へ行き、そこで農民の悲惨な現状を目の当たりにする。城に戻った家光は六人衆を集め、農民の負担が軽くなるような対策を練る。一方、有功に頼まれ、家光の側室となった玉栄は家光と一夜を共にするが、有功のことを思い複雑な感情を抱く。

玉栄と家光が一夜を過ごすまでがアヴァンタイトルで随分長かったです。最初はなぜ自分の部屋子である玉栄を推薦したのか明かされていませんが、その後有功自身が語る不思議な体験によって、その理由が分かります。まだお稚児時代だった玉栄を見た僧・隆光が、彼を見て「天下人の父となる運命」と予言したのですね。これは本物の桂昌院についての言い伝えでもあります。但し、本当に予言したのは別の僧で、その僧が死亡していたので、弟子であった隆光を召しだしたというのが言い伝えです。
このドラマでは同一人物にしているんですね。そしてこの隆光の勧めにより、後の五代将軍・綱吉の時代に生類憐みの令が発布されてしまうのです。桂昌院が隆光に従ったのは、幼い頃のこの予言が本当になったからなのです。

家光が有功に対して玉栄との一夜のことを「面白かった」と言うんですね。最初のお楽の時には、別の男と床を共にすることをあれほど嫌がっていた家光が、今では自分の務めとして受け入れている。お楽、お夏と来て慣れていったこともあるのでしょうね。確かに、家光は強くなりました。

さて、とうとう春日局が病に倒れてしまいます。将軍がいないなか、実質的な幕閣の束ねとして意気盛んだった頃から、老いてかつての部下達に言い負かされてしまう情けない姿まで、大河ドラマほどの長いスパンではないですが、体の動きや声に至るまで、年齢に沿った演じ分けがきちんとなされています。

有功も、春日局に対してただ従うのではなく筋道の通った反論が出来るようになっていて、彼の大奥で過ごした年月が窺えます。院主、それからこの後有功が就く大奥総取締も多くの者を統率する点では同じですが、優れた心映えの者は、どこに行っても人を集めるということなのでしょう。

堺さんの言葉によらない演技がうまいですね。家光に声をかけようとして、子供をあやしているのを見てすかさず控えるシーン、春日局を心配する家光を見てふっと微笑むシーン。もともとよしながふみさんの原作には沈黙のコマが多いのですが、それを映像でそのままやってしまうと間が持たず退屈になる。だから、わかるかわからないくらいのちょっとした変化をつけて、登場人物の感情を読ませてしまう。

次はいよいよ女将軍誕生、多部未華子さんの見せ場ですね。











最終更新日  December 24, 2012 08:55:43 PM
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November 17, 2012
『大奥~誕生』第六話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 麻生裕未 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり 窪田正孝 

寛永19年夏、家光に姫君が生まれた。生まれたのが男子のお世継ぎでなかったため、お七夜の祝いも重臣のみで行われた。母となった家光は、政に関ししっかりとした意見を下すなど、器の大きい底知れぬ存在感を周囲に感じさせ、重臣たちも、「上様」と呼ぶ違和感がなくなっており、男でないことが惜しいなどと口々に語られるようになっていた。しかし、いまだ赤面疱瘡で息子を亡くす重臣も多く、そんな話を聞いていた松平信綱には、実は人には言えない秘密があった。
姫君の父親となった捨蔵は、家光より『お楽』という名に改名せよと言われ感無量、上機嫌になっていた。だが、そのお楽が浮かれた拍子に転び庭石に頭を打ちつけてしまい、悔やんでも悔やみきれない怪我をしてしまう。次の側室をあてがう春日局の命を聞いていた有功は、玉栄にある願い事をするが…。

窪田正孝くんはこれで退場でしょうか。第四話でも捨蔵が、ひょいとジャンプして果物を取るシーンが挿入されていましたが、これは伏線でしたね。調子に乗る所はあるものの、基本的には善人だった捨蔵改めお楽と違い、今度の側室お夏は武家出身で、有功への風当たりも強そうです。先に来ていたとはいえ役目を果たせなかった有功に対して偉そうな態度を取ることもあるでしょう。そこが後の五代将軍綱吉のもめにもめた後継者争いにも絡んでくるのですね。

有功と家光の指を絡めるシーンが何度も登場しましたが韓国ドラマ『赤と黒』のエレベーターの指キスシーンを思い出しました。時代劇なので、あまりセクシーさを出しても似あわないのですが、こちらは二人の強い結びつきを表したかったようです。

サイドストーリーとしてずっと登場してきた稲葉家の正勝が実子を前にして思いがけない態度を取ります。妻は息子から話を聞いて何か勘づいたようです。原作にはないこのエピソード、どういうオチをつけるのでしょうか。

多部さんの家光というのはイメージがわかなかったのですが、どんどん彼女がぴったりに思えてきました。化ける女優さんなんですね。

さて、とうとう次回は戦国を知る最後の女傑、春日局が倒れる?







最終更新日  September 4, 2016 12:31:59 AM
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November 9, 2012
『大奥~誕生』第五話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 麻生裕未 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり 窪田正孝 

春日局は、有功に代わる家光の側室として、江戸市中から町人の捨蔵という美形の男を連れて来た。ほどなく、有功はじめ大奥の御中臈たちと面会した捨蔵は、悪気無はないものの「(有功に)子種が無いから、代わりに上様のお床のお相手をするため来た」と言う。顔だけは美しい捨蔵だが、仕草・立ち振る舞いのどこをとっても有功とは比べものにならず、春日局は苛立ちを隠せなかった。そこで、有功の気持ちなど無視するかのように、なんと捨蔵の後見をするよう有功に命ずる。「こんな仕打ちはない。春日局には血が通っていないのだ」と腹を立てる玉栄に、有功は自分に言い聞かせるように「上様の心が揺らぐはすがない」と言う。そして捨蔵が上様の寝所へ上がる日がきた。その時、有功は…。

このシリーズもちょうど半分。原作でもカッコイイ決め台詞として評判だった家光の「お前がわしを抱くのではない わしがお前を抱くのだ」が遂に登場。やっぱり映像になってもカッコイイですね、このシーン。見た目は捨蔵が言うように「美しいお姫さま」だが、ちゃらんぽらんに生きてきた捨蔵とは踏んできた場数が違う。何の説明もなくこのシーンが出てきたら、ただのタカビ―なお姫さまですが、ここで、観客に明かされてきた家光の過去が生きるんですね。「頭が高い!」と言い放ち、捨蔵を豪快に蹴って、服を脱ぎながらくるりと振り向く。侵すべからざる威厳が漂っている多部未華子さん、さすが。

自分の代わりに愛する女性を抱く男性を教育せよという人を人と思わぬ命令にも穏やかに従う有功。しかし彼の胸のうちは、二人が床を共にした翌日の部屋の様子で明かされる。実際にぶった切る映像がなく、めちゃめちゃに壊された部屋の様子が映されることで、かえって観客は有功の変貌ぶりに想像力をたくましくするという寸法。

TVドラマでは影武者を務める稲葉正勝のサイドストーリーが登場。彼もまた母である春日局の犠牲となり、これまでの人生とこれからの人生を捨てさせられている、有功と同じような存在。権力者の息子であるのに、いえ、息子であるが故に一切の係累とも関わりを絶たされている彼もまた、有功のように感情をあらわにしないキャラクターとしてずっと登場していたが、今回有功の心情を「平静ではいられないだろう」と察することで、彼自身の感情もまた揺れ始める。一言も台詞がないけれど、すぐ傍にいるのに声をかけることも対面もかなわない家族への想いが表現できていた。

若紫の死の真相はここで明かされるが、決して有功は玉栄を叱らない。有功と玉栄のラストシーンは原作にも登場。確か生類憐みの令を出した後だったと思うのですが、この場面でも玉栄は「どうして私を叱ってくれないのか?」と言っていたような気がします。

窪田さん演じる捨蔵は、口が軽くて言っていいことと悪いことの区別もつかなくて、でも悪い子じゃない憎めないキャラ。大奥では言いたい事を言わずに耐えるキャラが多いから、逆に新鮮でいい。現在『平清盛』
「忠ならんとすれば孝ならず 孝ならんとすれば忠ならず」と格調高い台詞を口にしていた人と同一人物とは思えません。

まだ女性相続が認められていないので、引き続き春日局は男児出産を願っている。男子出産まで引き続き辛い関係は続いていくわけだが、ここに玉栄が絡んできてまたもやドロドロの人間関係になりそう。







最終更新日  December 24, 2012 08:54:02 PM
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November 3, 2012
昨日は『大奥~誕生』第四話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 麻生裕未 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり 窪田正孝 

有功と家光が結ばれて一年。文武両道に優れ大奥の人々からも尊敬されていた有功と、政の才能を見せる家光。仲睦まじい二人を誰もが微笑ましく眺めていたが、ただ一人春日局は、一年経っても子供が生まれないことに焦っていた。そして町人の捨蔵を見染めた春日局は…。

有功への愛情を隠さない家光と、男らしく彼女を支える有功。二人が一年前とは異なり感情を露わにしているのに対して、春日局だけが感情を悉く殺している。自分の息子を身代りにしていることについても一切の苦しみ悲しみを口にせず、裏で策謀を巡らしながら、しらっと「春日はいつも上さまの味方です」と笑顔で答える。彼女の頭にあるのは、仮の世から一刻も早くあるべき世に戻すこと。彼女にとっては、家光や有功の感情も、大奥の人たちが彼等にどう感化されているかも、どうでもいいこと。麻生裕未さんがめちゃくちゃ冷酷に演じている春日局なのだけれど、今日本が陥っている危機的状況を、彼女も必至で支えている。もしこの事が全国の大名にばれたら、そして海外にばれたら…。だからお褥すべりを強要された有功が「自分や家光はまるで道具だ。自分達の感情はどうなるんだ」と抗議した時の彼女の台詞「戦のない世を作るために徳川家の血を絶やさぬことが大事である」という言葉に重みがある。個人の幸せも、そもそもこの国がなくては成り立たない。

有功の「殺して下さい」という台詞はずるいなぁ。あれを言われたらもう家光は何も言えない。譬え「いつも傷つけられ汚されるのが自分」であっても、彼も同じように傷つき苦しんでいるのがわかるから。でも二人の愛は苦難が大きければ大きいほど強くなるんでしょうね。政治家の片鱗を見せた家光が、春日局の裏切りを知ってどう変わってゆくのかみものです。

大河ドラマ『平清盛』で、苦悩する姿ばかり見せている重盛を演じている窪田正孝くんが、チャラい商家の4男坊として登場。いやぁ、重盛とは真逆の女ったらし。ストレス発散で良かったんじゃないでしょうか。







最終更新日  December 24, 2012 08:53:27 PM
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October 27, 2012
昨日は『大奥~誕生』第三話を見ました。


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出演 
堺雅人 段田安則 麻生裕未 多部未華子 内藤剛志 尾美としのり 

有功の部屋に訪ねてきた家光は、沢村伝右衛門が有功の素振り1000回の話をしていった事、を話す。情けない、と有功を嘲りながらも、伝右衛門は褒めているようだったと話す家光は、自分がやった子猫を見て、自分の亡くした娘のことを話す。「我が子を亡くした悲しみに、よう、耐えてこられました」と告げた有功を見つめる家光。それ以後家光が足しげく有功を訪ねるのをお中廊たちは良く思っていなかった。そんな様子を見ていた玉栄は…。

原作でも最も感動的なシーンと残酷なシーンが登場。前者は玉栄が有功を守るために、そしてちょっぴり自分の復讐も兼ねて、いたいけな子猫の命を奪うシーン。原作でも玉栄は躊躇いは見せますが、邪魔者を一人排除出来た喜びが先に立ち、子猫を殺してしまった後悔は一切見せない。ドラマでもそういう表情で捉えられていました。まだ若いからなのか、それとも、これが彼の本性であったのか、ただ、この出来事が綱吉時代のある命令の伏線となっているのがミソ。虚構とはいえ、よく考えられています。

後者は、漫画ではBGMもなかったのでもっと静かでしたが、有功の優しさが家光の頑なさを溶かすシーン。
有功が稲葉正勝から聞いている、という設定で、身代わりとして育てられた家光の娘・千恵(現在上様、と呼ばれている少女)の不幸な過去がフラッシュバックで紹介。これは今さら誰かのナレーションを被せる必要もなく、この演出で良かったと思います。
その代わり、ラストは将軍としての鎧を被っていた千恵に女性の装をさせる有功に、彼の内面心理をボイスお―バ―で被せています。最初は、かつて男性に襲われた記憶がよみがえったのか、怯えるようだった千恵の表情が、本来の女性の姿に戻ってゆくうちに、か弱き女性の表情に変わってゆくんですね。着物を“着せ”られているのだけれど、心の鎧は”外され“てるんです。そして最後にわぁっと有功の胸に飛び込んでしまう。
この二人の恋愛が一番切ないだけに、このシーンは美しく、心に残ります。原作では有功は最初女装していたのですが、ドラマでは省かれています。期待していた人が多かったらしく、ツイッターは一時そのことで騒然となりました。

このラストシーンは確かに良かったのですが、「二人に幸せになってほしい」という感想を見ると、この後の展開を漫画で知っているだけに複雑ですね。【有功・家光篇】【右衛門佐・綱吉篇】とも、純愛がみのるのはほんの一瞬ですから。

大奥にいる人は皆理不尽を強いられている。家光を名乗らされている千恵も、家族を殺され、自分ではない者のふりをさせられ、自分の行く末も決められない。有功もまた、院主としての将来を絶たれ、種馬としての役割しか見出されない。春日局も溺愛していた家光の幻を娘に見るが、決して満たされない。彼女の息子、稲葉正勝も妻にも息子にも会えない。その理不尽さを他者に理不尽さをぶつけることで晴らしている、歪んだ世界なのですが、ただ一人有功だけがそれをしない。だからこそ彼の美しさが際立つんですね。

来週は家光の種馬―捨蔵役として、今大河ドラマ『平清盛』で、清盛の息子・重盛を演じている窪田正孝くんが登場するようです。またまた楽しみ。







最終更新日  December 24, 2012 08:52:56 PM
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