学校もまた王国だった 小説「樹上のゆりかご」
みなさんこんばんは。俳優の広末涼子さんが「双極性感情障害」などと診断され、当面、すべての芸能活動を休止することを個人事務所の公式サイトで明らかにしました。今日は荻原規子さん作品を紹介します。樹上のゆりかご 荻原 規子 中央公論新社「これは王国のかぎ」続編。5月。大田ひろみは都立辰川高校2年生。同級生のからっとした中村夢乃、ひろみに好意を寄せている加藤と合唱コンクールに打ち込んでいる。そんな時、ひろみは不思議に目が離せない少女、近衛有理と出会う。前後して不審な事件が起こり…。ゆりかごと言うなら、学校自体が一種のゆりかごだと感じていた。家とは違う価値観や上下関係、人間関係が存在し、そこにいる者しか理解しえない、隔絶された世界。そして大人未満の学生と、わずかな大人達で成り立っているあやうい世界。タイトルも「マザーグース」から取られているが、もう一つ。「男の子は何でできてる?」で始まる詩が登場する。物語のテーマと関わってくるこの詩では「男の子と女の子はできてるものが違うんですよ。」と言っている。ひろみが男子クラスに入る時に感じるぼんやりとした違和感、男子しか許されない学祭後の踊り、そして生徒会の役員においても男子の生徒会長と暗黙のうちに決まっている。今まで口にしないことであえてうまくやって来たが、そのタブーを過激なやり方で糾弾したのが、サロメならぬ近衛有理だった。ひろみの恋愛が3パターン登場。思いを寄せられる恋、憧れていた恋、友達から始まる恋。もっと有理の主張(男女感の不平等)を追求するのかと思っていたが、そうでもなかった。やはり現実世界を舞台にすると難しいテーマなのか?著者の他作品「西の善き魔女」「勾玉三部作」ではヒロインが待ちの姿勢でなく、活躍していたようだけれど。【中古】 樹上のゆりかご / 荻原 規子, 香坂 ゆう / 中央公論新社 [新書]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】もったいない本舗 楽天市場店