|
カテゴリ:その他もろもろ
ESGやSDGsという言葉が叫ばれています。
SDGsとは、持続可能な開発目標のことです。 ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取ったものです。 企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まってきています。 10年以上前に、新設された課でCSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)を担当したことがあります。 その時は、CSRについてずいぶんと研究したものです。 当時担当していた主な業務は、守りのCSRとして内部統制、リスク管理、コンプライアンスなどを、攻めのCSRとして環境、社会貢献などを担いました。 まだまだ企業全体として取り組む事例が少なく、少数派として苦労した記憶があります。 その頃から比べると、社内でもESGやSDGsという言葉をよく耳にするようになりました。 また、ESG投資なども特に、年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、浸透しました。 しかしながら、ここには課題もあります。 先日受講したセミナーで、面白い話がありました。 ESG投資家の求めと企業活動がマッチしない、という事例です。 例えば製薬メーカーの場合、ESG投資家はアフリカで薬を無償提供することなどを評価するようです。 しかしながら、企業活動としてはがん領域への投資などの方が、広い意味での社会的責任を果たせることになります。 どちらがより企業価値が高まるのか、ここに企業の悩みがあります。 両方やりましょう、という意見はごもっともですが、見た目だけのESGに振り回される必要はないと思います。 企業の本業の発展が社会的責任につながる(=社会の課題解決につながる)、これが本質であると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月17日 18時44分19秒
コメント(0) | コメントを書く |