東京の世田谷、東北沢という、各駅停車だけが止まる小さな駅のすぐ側に、
メキシコ料理とラテン音楽のライブを楽しめるお店・・
「テピート」があります。
テピートとは、オーナーのチュウーチョさんの故郷の町の名だそうです。
うっかりしていると通り過ぎてしまいそうな、間口。
中も、ギュウギュウに座って20人がせいいっぱいじゃないか・・とそんな感じ。
かつて、トリオ・デルフィネスとして一世を風靡したチューチョさんと、
奥様の久美さんが、週末だけオープンしているのだそうです。
行って来ました。
凄くよかったんです。
お店が、とことんメキシカンなんだそうです。
7年半メキシコで暮らした男が、感激しておりました。
料理がまた、いいんです。
メキシコ料理って、こんなに美味しいものだったの・・と
驚くくらい、美味しいんです。
アボガドやトマトがたっぷり使われて、
家族でやっているお店ですから、これは、メキシコ人と日本人カップルの、
料理上手な妻が作った、しみじみ家庭料理なんだと思います。
そして、演奏が素晴らしい。
チューチョさん、古希のお祝いをされた、ということでしたが、
声量はたっぷり、ギターの演奏も、ラテンハープ演奏も、感動的です。
世田谷のはずれの小さなスペースで、僅か少人数が、
こんな演奏を聴いてしまっていいのか・・と思うくらいのレベルの高い舞台でありました。
これだけの演奏を聴いて、ワインもガンガン飲んで、
美味しい料理もいただいて・・お値段は、決して高くない。
しかも、温かい雰囲気で、居心地はとてもいい。
南米にいた時も、イタリアにいた時も思ったものですが、
日本人に一番欠落しているものが、ラテンにはある・・のじゃないですかね。
でも。大方の想像通り、
お店を続けていくのは、いろいろと大変なようです。
日本って、良心的な質の高いお店ほど、
やっていきにくい国になっているような気がしてなりません。
久々、感激したものですから、
ちょっと、紹介を、と思いまして・・。