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カテゴリ:アルジェリア便り
日本の政治に目をやると、なんだか気が重くなるばかりなので、 しつこく、アルジェリアのW杯話題です。 宿敵エジプトに勝利して、一晩、大いに沸いたアルジェリアでしたが、 一夜明けて19日は、選手たちの凱旋帰国。 2時半に飛行機が到着し、人々が祝福に駆け付ける・・ということで、 この日も1日「外出自粛」を言い渡されました。 もう・・私、幽閉状態。 ただし、夜には、スペイン大使のご自宅にお呼ばれしていたので やむを得ず外出したのでした。 ま、いくらなんでも、騒ぎは収まっているだろう、という思惑もありましたし。 「あ~ら、さほど、人は繰り出していないじゃないの」 と思ったのは甘かった。 中心街に行くほど、車は溢れだし、とうとう身動きできない状態。 なにしろ、2車線の狭い道路が、4車線になって、 そのうち2車線は、まったく動いていない。 でも、人々は、そんなのゼンゼンおかまいないようで、 女性や子供まで、お手製(らしい。下手な作りなので)の国旗体に巻き、 車の窓から乗り出して、歌うわ、叫ぶわ・・まさにお祭り騒ぎ。 おかげで、到着するまで凄まじく時間がかかり、 とうとう、到着できなかったゲストもいたくらいだったのです。 たまたま、その晩集まったのは、ポルトガル、スペイン、ブラジル、 イタリア、日本、アメリカ人でありまして、ほぼW杯の常連ばかり。 みなさん、 「うちの国も、相当な盛り上がりになるが、これほどではない」 「W杯では、なんとかアルジェリアと当たらないように願いたいよ」 「ほんと、そんなことになったら、セキュリティーが大変だ」と ぼやいておりましたっけ。 アルジェリアW杯進出は24年ぶりなんだそうです。 戦争やテロが横行した暗い時代を乗り切って、 まだまだ、先は明るくはないものの、 今回の快挙は、久々の「国民的希望」のシンボルであったのでしょう。 それに引き換え、 オリンピック誘致にしても、W杯参加にしても、 もうひとつ、単純に夢を託せなくなってしまった我が国・日本。 それが国としての成熟なのかもしれませんし、 抱える問題が多岐になりすぎている、ということなのかもしれないけれど、 「夢」がなくなっている・・ということは、言えるのでしょうねぇ。 なんとも・・という気分に、ふと、浸ったのでありました。
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Last updated
2009.11.20 18:07:45
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