鳩山総理から、菅、福島大臣まで、出向いてアピールした「公設派遣村」。
年末年始に住まいのない求職者を支援するため、だったはずが、
557名の利用者の内、201人もが、
2万円の求職活動費の現金を支給された後に、
さっさと消えてしまったそうですね。
支給されたお金で、パチンコしたりお酒飲んだり、
煙草代に使っちゃった人も、多々あったらしい。
そして結局、本来の目的であるはずの、
求職できた人は1割にも満たないらしい。
私が、仕事にあぶれたホームレスだったら、
その宿泊施設を利用できる、最大限を寝泊りさせてもらって、
せめてその期間、屋根のある、暖かい部屋で眠れるありがたみを、
享受しようとするんですが。
かつ、2万円いただけるなら、大事に大事にお財布にしまって、
その後の生活費にまわすだろうと思うんですが・・。
でも、人間って、そうではないんですね。
タダでもらえるお金は、目先の享楽に流れやすい。
主催者側は認めないでしょうが、この派遣村のやり方は、
間違っていましたね。
ホームレスの人たちを援助するのは、悪いことではない。
でも、現金をバラ撒く、というやり方は、あまりに杜撰でありました。
金持の篤志家が寄付で、お金を配ってもいいけれど、
税金をバラ撒いてはいけない。
税金は正しく有効に使わなくてはいけない。
これ、かの事業仕分けに掛けたら、たちどころにやり玉にあがるのではないか。
・・と考えて、思い出すのは、子ども手当です。
仕事もない、住むところもない、そういう状況の人たちだって、
現金をボンと手にすると、いい加減に使ってしまう、この人間の性。
さほど生活に困っているわけでもない、昨日まで、
フツーに生活して来た子持ちの家庭に、ボンと現金が配られたら、
あるいは、十分裕福で、なんの心配もない家庭に配られたら、
まあ、かなりの額が、外食や遊興費として消えていくのでありましょう。
巷間言われているように、親のパチンコ代にだって、きっと使われてしまう。
あるいは、そのまま貯金になる。
総額にすると防衛費にも匹敵する額の税金が、
国の借金を一方でどんどん増やしながら、
これから毎年毎年、そういう風に使われていく・・。
あるタクシーの運転手さんがボヤいていたそうです。
「私なんか、40年間、コツコツ年金納めてきて、
それでようやく月6万、もらえるのかどうか、怪しいものだってのに、
今の子供がいる世帯は、なにも支払わないで、もっと多額の年金、
もらえちゃうんですよねぇ、なんか変じゃないですか」って。
いろいろ考えれば考えるほど、このこども手当。
とてつもない暴挙じゃないかと、思えてくるんですね、最近。
いいのだろうか? これで。