ナイジェリアのポティスクムという町の市場で、
また、15歳の少女による自爆テロが起こり、4人が死亡したそうである。
前日も隣の州で、10歳前後の少女が自爆し、
19人が死亡する事件が起きたばかりだというのに。
10歳、15歳といったら、まだ子供だ。
自覚をもって自爆を志願したとは思えないから、
これを自爆テロといっては、死んだ少女がかわいそう過ぎる。
パリで起こった2件のテロ事件については、
世界中が関心を示し、大きく報道され、
各国首脳がテロ反対デモの先頭に立ってあるく映像も、
盛大に報道されているけれど、事件の悲惨さとしたら、
ナイジェリアの少女のテロの方が大きいのではないでしょうか。
もちろん、死者が出るテロに、大きいも小さいもないけれど、
報道のされ方、関心の持たれ方の差が、
あまりに大きいような気がします。
パリのテロ事件が起こった時、あるTV局の記者が、
「しかし現実はシリアやイラクでは、
もっと悲惨な現状が、毎日のように展開している・・」
と世間の関心の差に不満を呈していましたが、その通りだと思いましたね。
世間の反応というのは、我がことに照らし合わせて考える時は、
非常にセンシティブになるけれど、
遠い見知らぬ国の他人事・・と思えることには、あまりに鈍感で。
それは人間の反応として、当たり前のことなんでしょうが、
しかし、私達は、特に子どもたちがこんなテロに
巻き込まれるようなことには、もっと強く関心を持って、
なんらかの手を差し伸べるべきですよね。
私自身の反省も込めて。
それにしても市場で少女を自爆させて人を殺しても、
実際にはなんのメリットもないだろうと思うけれど・・。
マララさんが、「必要なのは攻撃でなく、教育だ」
と語っていましたが、本当にそれはその通りなのでしょう。
時間はかかりますが・・。
あんな若い子の言葉に感心しているようでは、
我ながら情けない限りですけどね・・。