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2017.03.21
カテゴリ：政治の世界に物申す
昨日の百条委員会、いよいよ石原氏登場、というので、 TV各局生中継で、放送していましたね～。 そこまですることか？・・って思いましたが。 結局、「核心的証言なし」、新しいことは何も出てこなかった、 とマスコミも世論もがっかりしていますが、出て来るわけないのは、 やる前から分かっていたようなものなのに。 そもそも「真実を明らかにする」とか言いながら、 何を明らかにすればいいのか、責める都議会側もマスコミも分かっていない。 漠然と「誰かが私腹を肥やしたとか、何かあるかもしれない」、 「腹黒い裏取引があったかもしれない」ぐらいの疑惑でしょ。 証拠もないのに突いたって、何にも出てこないのは分かり切ったこと。 そもそも石原さん以下「悪いことをした」という意識がない。 ・築地は限界だから、新たな市場に移転しなくちゃならない。 ・いろいろ探して、結局、広さとかアクセスを考えたら豊洲しかなかった。 ・だから東京ガスと多少無理な交渉をしてでも、土地を確保したかった。 ・汚染の問題は日本の技術を使えば解決できると判断した。 ・細かいことは担当者に任せた・・という認識なんですもの。 そこを、どう突いて何を引き出すつもりだったのか？ あんたら、何にも考えていなかったでしょ・・と思いますよね。 あれだけ、東京ガスから資料を出させたのにね～。  今、豊洲移転がもめているのは、石原さんも認めましたが、 「基準のハードルを高くし過ぎた」からでありましょう。 この問題が騒がれだしたのは、昨年夏頃、「豊洲は実は汚染がひどく危険だ」 ということを、共産党系の方達が言い出し、マスコミが大きく取り上げたからでした。 私はその時、無知にも「地下水が環境基準を満たしていないと法的に許可が下りない」 のだろう、と理解していました。だって、そんな感じで毎日、報道してましたし。 環境基準の数値をちょっとでも上回れば、とんでもないことだ‥的に。 法律で決まっているなら、いくらもう、科学的には大丈夫だろうが、 最後のモリタリングの結果を待たないといけないのかなぁ・・と。  多分、多くの人がそう理解したのではないですかね。 でも現実は違って、専門委員会は、この数値でも「安全」だと宣言し、 ハードルについても2014年、舛添知事が「安全宣言」をしてクリアしているんですね。 つまり、法的にも科学的にも、昨年、小池知事が 「移転延期」を決める根拠は全くなかった。 唯一「都民の安心」が担保されていない・・という理由しかなかった。 ・・ということが、分かってきたわけです。 でも、都議団とマスコミが、アルカリ性が強かっただの、盛り土がないだの、 「豊洲は汚染されている」イメージを毎日のように発信したので、 多くの人は「豊洲って、汚染されてどうしようもない」と思い込んでしまったわけで。 彼らの責任は大きいと思いますね。 小池知事は、石原氏の百条委員会喚問の結果を得て、 「（検査は）もともとは安心を確保するために、万全を期しての措置ということで、 石原都政から決まっていたことであります。私が新たにハードルを上げたわけではありません」 と弁明されたそうですが、ハードルを上げたわけではないけれど、 正しく法的・科学的な判断はされなかった。 ま、そういうことで、今に至る・・ということです。   今朝の「特ダネ」で、伊藤惇夫氏が「小池さんは、都議選の争点になる、 と言っているし、決断は都議選が終わるまで下さないのではないか」と解説した際、 スタジオの司会者もコメンテイターも、「それって、本末転倒では  」 とは誰も指摘しませんでしたね。 「だろうなぁ」という空気で。 TV朝日のモーニングショーでも、例の玉川徹氏が、 「築地はしっかりアスファルトが敷かれているから安全なんですよ、 でも豊洲は地下に空間があったり、そうではない・・ムニャムニャ」と 歯切れの悪い、事実に反したことを言ってましたね。 安倍政権や官僚を叩く時は、小さなことでもチクチクいうのに。 マスコミ全体で、「小池知事サイドを守ろう」という空気がある。 どうしてなんでしょ。 池田信夫氏が書いていますが「人間は 論理を積み重ねて推論する遅い思考が苦手」なんだそうです。 で、情報弱者は反射的な速い思考でエネルギーを節約する。 つまり、テレビの情報をうのみにしたがる・・のだと。 お互い、気を付けたいものです。  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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