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アメリカがイスラエルの建国70年に合わせて、在イスラエル大使館を テルアビブからエルサレムに移転したことで、パレスチナは猛反発、 パレスチナ自治区ガザでは、4万人が抗議デモに参加し、 イスラエル軍との衝突で、少なくともパレスチナ人52人が死亡、 2000人以上が負傷したそうです。 なんとも……言葉がない。 アルジェリアに居た時、私はフランス大使館が運営するフランス語教室に 通っていたんです。老体に鞭打って・・。 あれだけ激しい独立運動でフランスから独立したアルジェリアですが、 今でもフランス大使館と大使公邸は昔のまま、首都アルジェの一番いい場所にあり、 アルジェリアの若者は続々とフランスに出稼ぎに行き、 大使館運営のフランス語教室に通って、国策で止めたはずのフランス語を 必死で勉強しているんですね。 その教室に一人、ガザ地区から出て来た、という女の子がいて、 クラスの中の異色同士よく話をしたのですが、 彼女、兄とエジプト国境までバスで出て、やっとのことで国外に出たとのことでした。 アルジェに来たのは、オバサンがいるからと、「イスラエル大使館がないから」。 ガザは、インフラ状態が最悪で、水も電気もイスラエルの気分一つで 止められてしまうのだとか。 衛生状態も悪く、食料も少なく、でも、 自分は勉強して医者になって、ガザに帰るのだ、と言っていました。 そんな大変なガザに帰りたいの と聞いたら、あそこは私の国だから・・と。 頭のいい子で、パッパラパーのアルジェリア人クラスメイトを 冷ややかに眺め、ひたすら勉強していましたっけ。 彼女に会うまで、ガザ地区の暮らしなんて、想像すらしたことがなかったですが、 その後調べてみるに、現在、ガザ地区の行政権はパレスチナにあっても 領空・領海はイスラエルが実効支配しており、水や電気などのライフラインも イスラエルの管理下に置かれている。 地区外への移動も自由ではなく、隔離フェンスが設置されており、 まさに「巨大な監獄」と呼ばれる状態に置かれている・・らしい。 イスラエルとパレスチナの争いは、根っこが「信仰」にあるので、 そりゃあ、根が深く、簡単に解決できることではない。 イスラエルを守りたいイスラエルの人々の気持ちも分かるけれど、 ガザ地区の暮らしはこのままにしておけない深刻なレベルになっている。 そんな日々の暮らしですら危うい中で、「首都の認知」というテーマで、 激しく抵抗するんですね。 あの女の子がそうだったように、反骨精神は、 暮らしが苦しい程、醸成されるのかもしれません。 私はそういう世界の現実を、チラチラ身近で見て来たので、 日本人で生まれたありがたさ、というのを強く意識しています。 だからこそ、なんだか、世の中が訳分からなくなりつつある中、 この日本を大事に守ろうよ・・と訴えたいと思っているんですが、 そういう発言をすると「右翼」扱いされる。 一方で、陳情者を覚えていないから、けしからんだの、 大臣が「セクハラ罪」という刑法上の犯罪はない、 と発言したのは(単なる事実なのに)、許しがたいとかで、 国上げて大騒ぎしている。 おかしな社会です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.05.15 11:25:50
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