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ルアー職人&フライ巻師のBLOG

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Jul 24, 2010
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カテゴリ:釣行記
 2010年 7月18日。 二週間前の「ビルフィッシュトーナメント」のときと打って変わって好天に恵まれました。
 
 いつもなにか起こりそうな枯木灘、 沿岸ジギングで様子を見ます。  以前、ミヤケがこの時期びっくりするようなホウキハタやメジロをジギングで釣上げたのを思い出しながらジグをシャクリ上げます。

シャクル ミヤケ
シャクル ミヤケ posted by (C)matsukuni


 沖合からの無線は、「鳥山がでてる」「キハダが跳ねてる」 あまりに魅力的な無線交信が、ボクらののんびり魚釣り師の耳に飛び込んできました。

 船長の判断で沖に向かうことに。

 ポイントの10マイル沖の道中、漁師仕掛けとカツオ仕掛けでトローリングをすることに。

漁師仕掛け準備中
漁師仕掛け準備中 posted by (C)matsukuni


 行きがけの駄賃にシイラでも釣れないかなあと先程のジギングタックルに、大型のミノーを結んで流しました。

 トローリングする仕掛けは全部で5本。  昼前のまったりした時間が近づいてきます。

 ところがこの ミヤケの行きがけの駄賃スピニングタックルにヒット。

ミヤケ サワラヒット
ミヤケ サワラヒット posted by (C)matsukuni


 15分以上のファイトで船縁に寄せたのは、「沖サワラ」 10キロ以上ありそうです。 

 取込み確実だと思ったその時、 サワラが反転、 

 その刃(歯)が、何事も無かったかのように、ショックリーダーからミノーをさらっていきました。

 それを見て、先端をダブルラインにして、ボクのジギングロッドにもビッグミノーを付けて流します。

 しばらくして、ボクの行きがけの駄賃釣り用のベイトロッドにヤツがヒットしました。

 ヤツはボクのオシアジガーから一気に200メートルのPEラインを引き出し、下巻のナイロンラインまで引き出し、あわやラインを全部持って行かれるところでようやく止めることができました。

 いつものジギングのスタンダップスタイルで寄せにかかります。 ロッドを脇挟みから、素腹立て(←コノ表現なんとかお解りいただけたでしょうか?) にしたりして、全身を釣り竿のように操りながら頑張りました。

後部デッキ ファイト中
後部デッキ ファイト中 posted by (C)matsukuni


 残り20メートルの所までラインを巻き取るのに30分。 群青色の海中からうっすらとヤツの姿が確認できました。 離鰭の形から、大型のサワラかキハダマグロのようです。

 今思えばヤツは釣り糸の先の馬鹿釣師を確認しにきただけだったのでしょう。

 釣り糸の先が、本当の馬鹿釣師とヤワな釣道具だと確認したヤツは再び海中に潜り、再度ラインを200メートル以上引き出しました。  これには、さすがにこたえました。  最初からやり直しです。 情けないことに、すでにボクの体力も限界にきていました。

 でも、同行のミヤケはやトオルくんがポカリスエットを持って励ましてくれます。 朝本船長もヤツの泳ぎに追従するように微妙な操船を続けてくれています。   

        



「絶対獲ろうぜ」    四人の心がひとつになるのを感じました。

 


 ボクのへばった姿を見て、朝本船長が、カジキ釣りのファイティングチェアーを用意してくれました。 今度は船尾からヤツと対決です。 ポンピングで寄せにかかりますが、どうもドラグの調子がおかしい。  リールのハンドルの付根を持つと、かなり熱を帯びています。 どうやらドラグが焼けて弱くなっているようです。  左の親指でスプールを押さえながらポンピングです。    ファイト時間は一時間を過ぎました。

 ファイト中、様々な思いでがボクの脳裏を駆け巡ります。   15年前、初めてこの海でカジキを釣った時の事。
 「ズームイン朝」の取材中に釣ったカジキの事。 一時間半ファイトして50メートルまで寄せて、バラしたカジキの大きかったこと。 

 でも今回のヤツはそれら以上のビッグファイトを感じながらのやり取りとなりました。

 ヒットしてからの時間は、一時間半を超えました。  出て行くラインより、潰れかけたリールに巻き取られるラインの量が、だんだん増えてきました。

バウデッキ ファイト中
バウデッキ ファイト中 posted by (C)matsukuni


 ボクは再び船首に立ち、 ヤツを浮かせにかかります。 ミヤケが銛を構えて見守る中、残りライン10メートル。

 最後の赤色のPEラインが見えてきました。 もうすぐリーダーとヤツの姿が再び浮上するであろうという瞬間でした。


                       



                パ チ ン 

 

 ここまできて、PEライン4号が高切れしてしまったのです。

 ミストラル号のバウデッキに崩れ落ちるボク。  立ち上がれない。 
  
 


 今は、なぜか戦いから解放された安堵感、 「充分頑張ったじゃあないか」という充実感と左手の筋肉痛が残っています。

 ヤツとのこのファイトはボクの魚釣り人生のいい思い出に残るだろうなあ。 朝本船長はじめ、釣友のミヤケ、トオルくんにほんと感謝です。


キハダ 76キロ
キハダ 76キロ posted by (C)matsukuni


 この日、他船で上がったキハダマグロ76キロ。 

 

 スサミの海は、夢見る釣師を待っていますよ。    (matsu)





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Last updated  Jul 24, 2010 06:55:53 PM
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