さて今日は当ブログ一番人気の 2017主力株概況シリーズ です。
34位 3020 アプライド (東JQS、3月優待) ◎◎
PF34位の上位銘柄は、九州地盤で西日本を軸にパソコン小売店『アプライド』を展開するアプライドです。前回は2012年に230位でひっそりと登場していましたが、その後の総合戦闘力の改善と最高益連続更新中の好調な業績が評価され、今回初めてのポートフォリオ上位進出を果たしてきました。
↑ 「競合他社にはまねできない手法で差別化を行います。」 いやあ、実にいい表現ですね。♬
現在の株価は1767円、時価総額48億円、PBR1.02、自己資本比率は33.0%、今期予想PER6.46、配当利回り2.3%(40~45円)、総合利回り2.8%(40+10=50円)で、優待は100株保有で株主優待ポイント1000P(1P=1円、ポイントは自社グループ店舗およびインターネット通販で利用可)などです。
私は過去数年はずっと2000ポイント商品を戴いてきました。
さて、私は今回のアプライドの主力化に当たって数年ぶりにお店に探検に出かけたのですが、まず店内の照明が以前より明るくなっていることと、動線がすっきりして良くなっていること、掃除が行き届いて綺麗になっていることに驚きました。また修理サポート部門にはお客さんがぎっしりといて、しかもその多くが以前は店内では全く見かけなかった高齢者でした。「アプライドは新たなお客さんを捕まえることに成功したんだな。明らかに良くなってるな。」と実感しました。
実際に過去10年間の業績推移を見ても、この数年で営業利益率が急改善しています。
(上記データは四季報オンラインプレミアムより引用)
この業績改善の理由ですが、IRによると以下が理由とのことでした。
1. 小売り中心だったのを、5年位前から法人(通販業者とか事務メーカーなどの卸売業が中心)への販売メインに切り替えた。理由はその方が台数が売れて効率が良いからなのだが、この2、3年でようやく利益が出るようになってきた。
2. 小売りに関して、以前は物販がメインだったがPCサポートサービスを合わせて提供するようにした。これによって利益率が改善した。(みきまる注 同業他社でかなりエグいサービス体系で有名なところもありますが、アプライドでは「75歳以上の高齢者は契約できないようにするなど、良心的にやっている。実際サービスの評判も良い。」とのことでした。)またサービスをメインにするに当たって3年位前から各店舗も綺麗に改装した。
また今期はこれまでのところ業績推移がイマイチなのですが、これについては、
3. 人件費が嵩んだ。法人営業のために40人ほど新しく雇用してその教育費に経費がかかっているため。ただしこれから年度末、特に4Qに向けて法人向けの売上が伸びるので、今のところ(会社予想程度の)数字は出せると考えている。またこの数年の利益改善の理由となった上記の1・2共に落ち込んでいないので、今後も現在程度の利益は出せると考えている。
とのことでした。
またパソコン小売りという括りで同業他社を見てみると、
3020 アプライド (PBR×PER=6.59)
3021 PCNET (PBR×PER=11.73)
3375 ZOA (PBR×PER=17.16)
7618 PCデポ (PBR×PER=59.20)
と、 グレアムのミックス係数 で見ても、明らかにアプライドが1人だけ安いことが分かります。
そして「アプライドが激安である理由」ですが、恐らく数年前までの「裏寂れた、人気のないC級のPC屋」という負のイメージが多くの投資家に残っていて、それで過小評価され続けているのかなあ?と個人的には思っています。
以上、業績急改善中で、同業他社と較べても指標的にも極めて割安なアプライドを、新たなポートフォリオ上位銘柄として愛でながら、楽しくホールドして応援していく予定です。
2017主力株概況シリーズ 免責事項
2017主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。