さて今日は2022~23主力株概況シリーズです。
23位 3405 クラレ (東P、6・12月優待) ◎◎
PF時価総額23位の準主力株は、日本有数の化学企業のクラレです。「優待株いけす」内の激烈な抗争を制し、クラレ史上初の準主力進出を果たしてきました。
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現在の株価は1064円、時価総額3776億円、PBR0.56、自己資本比率は55.2%、今期予想PER7.42、配当利回り4.0%(42円)、総合利回り4.3%(42+4=46円、優待カレンダーはメルカリ平均価格の400円で換算)で、優待は6月全株主に希望者に自社オリジナルカレンダー、12月株主に1000株保有で3000円相当のオリジナルカタログギフト(3年以上継続保有の場合10000円相当にグレードアップ)です。
自社オリジナルカレンダー
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3000円相当のオリジナルカタログギフト(シルバー)
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今年は洗剤セットを選びました。
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ちなみに以前は、「クラレ通信」添付のアンケートに答えて戴ける楽しい隠れ優待があったのですが、今はそれはなくなりました。
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さてクラレは、 アメリカの子会社で発生した火災事故の訴訟などで大きな特別損失を計上 し、この数年は極端な低利益に喘いでいましたが、今期はようやく復活しそうです。
ここは元々しっかりとした実力のある企業ですし、指標的にも十分に割安な水準に戻り、またまずまずの総合利回りも出ています。
私は「クラレの真ん中には高いバリューがある。ここは世界首位品が多くまた成長力があるのが良い。更に2021年のMSCI除外によって世界中の機関投資家に見捨てられてしまい、彼らの目が離れてしまっているのもいい。複合的に考えて準主力で戦えるだけの力がある。」と考えて多めに買ってみました。
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(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
ただ同時にクラレにはいくつかの大きな懸念材料があることも事実です。今日はそれらを自分のメモ書きとして残しておきます。
1. 1番は何と言ってもこれまでに数百億円の特損を出してきた「クラレの頭痛の元」である「米国火災訴訟」が終結していないこと。下記IRの通り、「本訴訟は一部の原告についてのみ現在も係属中」とあり、アメリカの懲罰的な司法制度を考えると、最悪の場合には今後更にお替りで数百億円単位の特損が出る可能性はあると思う。
但し、それによって訴訟が終結すれば「悪材料出尽くしで株価急騰」ということもあり得ると個人的には考えている。
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それにしても軽度の火災事故がこれほどまでに会社にとって巨大なダメージとなるアメリカと言うのは、日本人的な感覚からすると「実に恐ろしい国」と感じる。自分が経営者だったら絶対にアメリカに工場作ったりしないな。
2. クラレは景気循環株(シクリカルストック)であり、今後の世界経済の後退による業績悪化が懸念されること。特にここはビニルアセテートの「一本足打法」なので猶更である。
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ちなみにクラレの業績悪化が明白になれば、当然自分は泥棒のように超速で撤退する。そもそもここは大型株で流動性がたっぷりあっていつでもフルチンで身軽に逃げ出せるのが魅力の1つなんだし、自分は化学セクターは完全に専門外なので。
以上、準主力に初登場となった新生クラレの今後の業績推移をしっかりと見守っていく予定です。
2022~23主力株概況シリーズ 免責事項
2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。