さて今日は当ブログの「看板記事」で大人気の 2022~23主力株概況シリーズ です。
39位 9324 安田倉庫 (東P、3月優待) ◎◎
PF時価総額39位の上位銘柄は旧財閥系の倉庫準大手の安田倉庫です。
(上記データは会社ホームページより引用)
現在の株価は940円、時価総額285億円、PBR0.36、自己資本比率は47.6%、今期予想PER10.47、配当利回り2.7%(25~26円)、総合利回り3.6%(25+8.8=33.8円)で、優待は100株保有で2キロ分のお米券などです。
さて安田倉庫は今の株価位置は非常に安いと思います。その理由は以下の通りです。
1. 賃貸不動産だけでも約283億円の含み益がある こと。ちなみに賃貸等不動産を実効税率30%で全部売っぱらったと仮定すると、実質PBRは0.30と、見た目より更に低くなる。
(上記は 安田倉庫 第154期有価証券報告書 P78より引用)
2. 倉庫業は魅力的な優待バリュー株の宝庫であるが、安田倉庫も他社に負けないくらいに安いこと。尚IRも「当社は株価的な評価が低いという認識は社内にある。」ということでした。具体的に他の銘柄も併せて見ておくと、
9305ヤマタネ (PBR0.40×PER9.45=3.78)
9310日本トランスシティ (PBR0.45×PER4.90=2.21)
9319中央倉庫 (PBR0.44×PER11.36=5.00)
9322川西倉庫 (PBR0.41×PER11.48=4.71)
9324安田倉庫 (PBR0.36×PER10.47=3.77)
となります。それにしても倉庫業というのは万年不人気なので、 グレアムのミックス係数 が非常に低い所が多いですね。ちなみに「正統派バリュー投資家 (・・? 」である私の基準だと、上記のすべてが「余裕で買えるレベル」となります。なので当然ですがすべての銘柄を保有しています。
3. アマゾンに代表されるネット通販(EC)の爆発的な拡大により配送拠点としての重要性が高まっており、 いつの間にか倉庫業界は「隠れ成長産業」になっている こと。
(上記データは会社四季報業界地図2023年版 P230より引用)
実際にここ 安田倉庫の過去の業績推移を見ても、この数年で売上高が大きく伸びている ことがわかる。
(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
そしてその割に、我々投資家サイドには「倉庫業界なんてもうオワコン。」という強い固定観念が残っていること。つまり、 「実態と認識のギャップ」が存在しており、そこに大きな投資チャンスを感じる こと。
ま、ここはのんびりと持っていればたまに「含み資産関連株」として吹くこともありますし、武運が無くて何もなくても、そもそも「資産バリュー株」として十二分に死ぬほど割安ですし、「ローリスク・ミドルリターン」でリスク・リワード比に優れた、 「プチ宝くじ」感覚で保有していける実に良い銘柄 であると考えています。
2022~23主力株概況シリーズ 免責事項
2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。