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カテゴリ:システムトレード
一つの大きなテーマだと思います。
投資でも、投機でも、大抵の人は、「自分は賢い」あるいは 「自分は相場が読める」「自分は経済の流れが読める」という 前提にたって、投資を始めます。 (そりゃそうだ。そうでなければ、怖くて投資なんか始められない(笑) あるいはQ先生やジムロジャーズが言うから絶対だ、という人もいるかも しれませんが(苦笑)、そういう人は、以下の「自分」を 「Q先生」「ジムロジャース」と読み替えて。) 僕も紛れもなく、そう考えてしまう一人なわけですが(苦笑)、 はたしてそうだろうか?というところで一人立ち止まって 考えると、「自分は他者に比べて賢い」「他者よりも 相場が読める」というのはどう考えても合理的に考えると おかしい・・と(最近は特に)考えています。 例を引いて言うと、あのジムロジャーズや、Q先生も、 昨年は相場をはずしているのです。 (これについては、時間軸をどう取るか?という議論もあるので そういいきっていいかどうかはわかりませんが、少なくとも 常人が考える投資の時間軸においては、「買い」を推奨し続けた わけなので「外した」と考えるのが、まあ一般的な評価に なるのではないかと思います。) そのような賢人ですら間違うのですから、いわんや我々のような 凡人が、「他者よりも相場が読める」と考えるのはどう考えても 間違っているように思います。 (面の皮が厚すぎる、とも(^^;) 一つの有名な寓話があります。 全米3億人を対象にした、確率50%の裏表をあてる コイントス・ゲーム。参加者は最初の所持金は100円。 (話しの簡単のためドルでなく円(^^;) 裏表を当てれば掛け金の倍額になり、負ければ掛け金は なくなります。 毎回必ずコイントスゲームに参加しなければいけないとし、 必ず所持金を全額かけなければいけないとします。 最初の1回で、確率50%ですから、1億5千万人が負け、 1億5千万人が勝ちます。 そして、所持金0の退場した人が1億5千万人、所持金を倍の 200円に増やした人が1億5千万人。 2回目で、2回連続勝ち、所持金400円に増やした人が 7500万人、残りは所持金ゼロ。 : とやっていくと、2の10乗は1024ですから大体、 10回目のコイントスゲーム後には3億÷1000=30万人が 所持金10万円に増えており、残りの2億9700万人が所持金ゼロ、 となります。 さらに10回進むと、30万人÷1000=300人が 所持金が1億円に増えており、 残り2億9999万9700人が所持金ゼロ。 このあたりで、全米で3億人から勝ち残った300人は有頂天。 「自分はどのように分析して、コインの裏表を当てたのか?」 「20回連続負けなし、勝ち続けのコイントス必勝法」 「自分はこうして100円を1億円にした」 などの本を書いたり、講演を行ったりしているでしょう。 今、カリスマと呼ばれているトップトレーダーや、投資家というのは 上記の人たちとどう違うのでしょうか?と考えると・・ 投資家というのは、その実績が「まぐれ」か「実力」かはわからない。 まぐれを実力と勘違いしやすい、ということがいえると思います。 自分(や自分が信奉するカリスマ投資家)は、他者よりも賢い。 あるいは、自分は相場を読むことが出来る。という考え方は、 正しいのでしょうか・・?それとも・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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