遂に『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』が発売されましたね。すぐに購入してプレイしたいところなんですが、現在研修中につきホテル暮らしで、本配属先に行くまでPS4プレイ環境が整わないので我慢する日々です。とはいえ、トゥキュディデスの『戦史』を読んだり、同期と観光したりして過ごしているので、PS4が無くとも心の安寧は保たれていますが。笑
さて、現在拠点にしているホテルの近場に映画館があったので、映画『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』を観に行ってきました。遊戯王は今では全くやっていないんですが、小学生の時は物凄く熱中していたので、懐かしさからつい劇場に足を運んでしまいました。
昔はよく箱ごとカードを購入したり、お小遣いを貯めてシングルカード屋でレリーフを買い漁ったりして、遊戯王のレアカードをコレクションしていたなぁ・・・。今でも実家の棚の奥には、私が必死に集めた遊戯王コレクションが厳重にしまってあります。もはやデュエルもコレクションもしていないので、いっそのことオークションか何かで売りに出せばそれなりに儲かりそうなんですが、愛着もあってなかなか売れないんですよね・・・笑
遊戯王を10年くらい前に卒業した私としては、今更『遊戯王』を観てルールに着いていけるかどうか不安でしたが、どうやら今回は初代遊戯王の続きとのことで、懐古目的としても楽しめるだろうと観賞を決めました!久しぶりにデュエル・スタンバイ!
※ネタバレ注意!
とにかく海馬が凄かった!笑
この作品は、海馬で始まり、海馬で終わります。冒頭からいきなりネオ・ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴンを召喚しますし、ブルーアイズ・オルタナティブ・ホワイト・ドラゴンやブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン、果てはディープアイズ・ホワイト・ドラゴンまで出現し、海馬の切り札であるブルーアイズ系モンスターの広がりに驚愕していました笑 これら新生ブルーアイズにどんな効果があるのか、劇中では丁寧に説明されないので「なんだか強い効果だ!」くらいしか感じ取れませんでしたが、矢継ぎ早にブルーアイズが展開されていく様は観ていて純粋に楽しいものがありました!
しかし、この映画最大級の見所を挙げるならば、それはブルーアイズ系モンスターではなくオベリスクの巨神兵が召喚されるシーンでしょうか。CGで表現されたオベリスクは圧倒的な存在感を示し、海馬に一発逆転の大チャンスを与えます。まさかのデッキからではなく地面からドローするという荒業!まぁご都合主義的トンデモ展開なんですが、遊戯王の過剰演出の中だとなんだか許してしまいます笑
「(オベリスクは)モンスターではない!神だ!!!」という理屈で「モンスターの効果を無効にする」という効果を無効にしてオベリスクが敵モンスターを蹂躙するのも、もはや痛快でした!笑
そして遊戯王特有のトンデモルールも健在です。遊戯王と言えば「闇のゲーム」でデュエルに敗北すると死にも等しいペナルティを受けるのが通例ですが、今回も「次元領域デュエル」という、実質闇のゲームを展開します。負けると別次元に飛ばされますし、「破壊されたモンスターの能力値分のダメージをライフポイントに受ける」「モンスターの能力値がデュエリストの気合で変わる」等、ルールが大幅に変更されます。しかし、基本的に戦い方は初代のままであり、「シンクロ召喚」やら「ペンデュラム召喚」やら、現在の遊戯王で跳躍跋扈しているよくわからん召喚方法に全く付いていけてない私としては助かりました。
ラストは憎しみに完全に支配され怪物化したディーヴァと次元領域デュエルをします。遊戯は海馬とタッグを組んで対抗しますが、ディーヴァのなんだかよくわからんが強いモンスター(視聴中はモンスター効果をやや理解していましたが、今は忘れました笑)に苦戦し、海馬は敗北して別次元に飛ばされてしまいます。残った遊戯も絶体絶命の大ピンチ!諦めかけたその時、千年パズルが呼応し、冥界から伝説のファラオ・アテムが遂に呼び起こされます!
ここで、ファラオの神官が馳せ参じてディーヴァのなんだかよくわからんが強いモンスターを瞬殺、ライフポイントもゼロになってファラオの圧勝になります。あまりにもアテムが強すぎてエウリピデス悲劇のデウス・エクス・マキナを連想したほどでした。
んー、できれば神官じゃなくて、ラーの翼神龍とかオシリスの天空竜を召喚したり、光の創造神ホルアクティを呼び覚ましたりして圧勝してほしかったなぁ・・・。まぁ、アテムを別次元の存在として描くための神官だったんでしょうけども。アテムは終始無言で、そこら辺の演出は徹底していましたしね。でもやっぱり三幻神が出てほしかった・・・。
という感じで、予想以上に楽しめました!突っ込みどころは満載ですが、突っ込みどころのない遊戯王なんて遊戯王じゃない!笑 視聴中は、遊戯王に熱中していた小学校時代に戻ったかのようでした!遊戯王現役の方も、もう引退した方も、等しく楽しめる作品だったと思います。
劇場で「暗黒騎士ガイアロード」というカードをもらいましたので、後で実家にあるコレクションに連ねておきます。