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2023.08.05
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カテゴリ:マザーとマハトマ
「マザー・テレサ 愛のこころ 最後の祈り」より

「大学を卒業したばかりのあるシスターをわたしは覚えています。
 彼女はインド国外の裕福な家庭に育ちました。
 わたしたちの修道会の規則に従って、入会したまさにその翌日から、志願者はカルカッタの「死を待つ人の家」へ行かなければならないことになっています。
 彼女が赴く前に、わたしは言いました。
『あなたは、ミサの間、司祭がどれほどの愛をこめて、また繊細な注意をはらって、キリストのお体にふれていたかを見ました。
あなたがホームに着いたら、しっかりと司祭と同じようにするのですよ。
なぜなら、貧しい姿に身をやつして、イエスがそこにいらっしゃるのですから』
 彼女は出かけて。3時間後に戻ってきました。
 大学を出たのですから、いろいろなことを見てきて、知識も豊富だったでしょう。
 その彼女が、とても美しい笑顔を浮かべてわたしの部屋にやってきて、こう言うのです。
『3時間の間、わたしはキリストのお体にふれていました!』
そこで、わたしは言いました。
『どうしたんですか。何が起こったんですか』
彼女は答えました。
『道端から男の人が運ばれてきました。
排水溝の中に落ちてしまって、だれにも助けられずに、しばらくそのままだったのです。
ウジ虫と泥にまみれて、傷ついていました。
とても大変だと思いましたが、わたしは、彼をきれいにしました。
そのとき、わたしはキリストのお体にふれているのだと知ったんです!』

そう、彼女は知ったんです!」


☆瀧村和子さんは、地球交響曲の瀧村仁監督の姉である。

1997年、龍村和子さんは、インドのダラムサラでダライ・ラマ法王と謁見した。その後、インドの瞑想法を学ぶ予定だった。
「あのね、毎晩マザー・テレサが夢に出てくるのよ。
呼ばれているような気がするから、マザーテレサアシュラムに行って、奉仕活動をしてくる事にしたわ。」
和子さんは、次の日にこう言い残して、カルカッタのアシュラム(修行所)に向った。
ホテルで少し仮眠し、朝5時マザーハウスに向かった。

1日目に洗濯の奉仕活動。
汚物を払い、消毒釜で煮る。
別の釜に移し再度煮る。
水槽で冷やし川に運ぶ。
手で洗う。
また釜で煮る。
冷やし、絞る。
屋上に運び、天日で干す。
以上を一日中40度以上の炎天下で行なう。
「どうして、こんな非能率的な洗濯をする?
洗濯機ですればもっと早くできるのに」

マザーテレサの答えはこうだ。
「人の心がこもってこそ奉仕になる。
そのエネルギーが心身に伝わるのよ。」


2日目の奉仕活動は孤児院だった。
インドは特にストリートピープルが多い。
道路で生まれ、道路で育ち、道路で一生を終える。
和子さんが訪れると子供達は何十人も足にしがみつく。
「抱っこ」をして欲しいのだ。
和子さんはこう書いた。
「こんなに沢山の子供を抱っこした事は無かった。」
そして2日目もクタクタになりながら充実な奉仕を感じていた・・・

和子さんの3日目は一番重病のホスピスでの奉仕活動だった。
昼夜問わずカルカッタ中を走り、道路で死にかけている人達を連れてくる場所だ。
いきなり外から担ぎ込まれてきた女の人を担当した。
女性は骨と皮のみのガリガリで、衣服はボロボロドロドロだった。
右胸が破裂していて、生の癌がドンと出ていた・・・
体を洗い、髪を洗って、服を着させて、ベッドに寝かす。
その間もずっと痛みと苦しみで、とても恐ろしい形相だった。
すでに食物は受け付けず、僅かに水だけを口に含めるだけだった。
和子さんはその女性に一晩中付き添った。
彼女の痛さ辛さでの大きな唸り声が、和子さんが背中をさすっていると静かになる。
そのうち女性は手を差し伸べて、和子さんの手を握った。
そして何かを言う。
言葉が判らなくても何が言いたいのかわかる。
「Thank you!! (ありがとう)」
この女性が和子さんに何度も同じ言葉を繰り返すうち、不思議な現象がおきた。
末期の痛みと苦しみで、恐ろしいほど歪んでいた顔が徐々に静かで平和な表情に変わり始めた。
そして幸せな顔に変わった。
今のこの女性にあるモノは「感謝」だけだ。
「感謝」はする方もされる方も「感謝」になる。
「感謝」に感謝する「幸せ」。

和子さんは涙が止まらなかった。

マザーはこのことを教えるためにきっとここへわたしを呼んでくれたのだ。
命を懸けてこの事を教えてくれた女性とこのことを学ばせるためにここへ呼んだマザー・テレサ。

この2ヶ月後マザー・テレサは昇天した。





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最終更新日  2023.08.05 07:34:29
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