子供の頃
早起きをして、カブト虫やクワガタを捕りに行き、ついでに川で遊んだりして帰ってくると、ばあちゃんが「冷や汁」を作ってくれました。それを冷や飯にぶっかけてサラサラ食べて、また遊びに行ったものですよ。

最近
宮崎が話題になっていることが多く、「冷や汁」が宮崎名物として出てくることが多いんですねぇ。これは私が食べた「冷や汁」とは少し違うんですよ。調べてみたら山形県にも「冷や汁」があるらしいんですよ。

貧乏くさい
宮崎の「冷や汁」は魚、山形は凍み豆腐など入っていて具たくさんなのですが、ウチは大葉・ミョウガ・キュウリしか入っていなかったなぁ。これでうどんを喰ったり、冷や飯にぶっかけて喰ったりしましたよ。まぁ「冷や汁」なんて各家庭によって作り方は違うのでウチのだけが貧乏くさかったのかもしれませんが・・・

子供の頃は
ミョウガが苦手でねぇ・・「なんでこれが旨いんだよ！」なんて思っていましたが、大きくなってくるに従って旨いと感じるようになってきました。

日本だけ
ミョウガは日本でしか食べられていないんだそうですよ。でもミョウガに含まれる“アルファピネン”という香りの成分は、発汗、呼吸、血液の循環を良くする働きがあり、
体の熱を冷まし解毒効果があるので、夏バテにはもってこいなんだそうですよ。

世知辛い世の中
イヤなこともいっぱいありますよね。ミョウガは物忘れをするといいますのでミョウガを食べてイヤなことを忘れましょう！・・・ダメだ。良いことまで忘れちゃう・・・とはいえこれは迷信。物忘れをする成分は全く入っていないそうですよ。良かった・・・

しょうが兄妹
昔はそれこそ、家の裏に生えてましたよ。東京にも茗荷谷なんて地名があるほど（一面ミョウガ畑だったそうです）一般的だったんですよね。ミョウガは大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強いほうを「兄香（セウカ）」、弱いほうを「妹香（メウカ）」と呼んだことから、これがのちにショウガ・ミョウガにになったとも言われています。ショウガは“あんちゃん”なんですねぇ

そんな兄妹を使って
昔はすり鉢で胡麻をするのが幼い私の仕事だった記憶があります。それを思い出しながら作ったのが「冷や汁冷製パスタ」ハッキリ覚えていないのでこんな感じだったかな～

＜作り方＞
ごまをすり鉢ですりそこへだし汁と味噌を溶く。氷を入れよく混ぜた後、青じそ・塩もみしたキュウリ・ミョウガを入れ塩で味を調える。
タップリの湯にスパゲティを規定時間+1分茹で、水にさらし、ざるにあけ水をよく切りボールに入れ混ぜる。皿に盛り冷や汁をかけ針生姜を飾りできあがり。

本当はだし汁なんか使わずに水だけだったような気がします。そしてもっとしょっぱかったような・・・田舎なもんでねぇ。

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