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こんぱすコーチの全方位日記

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2011年01月27日
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カテゴリ:生き方・モラル
今から40数年前の自分は、
40数年後の今の自分自身を決して想像できませんでした。

それなりの会社に入って、それなりの恋をして、
それなりの結婚をし、子どもをつくり、
それなりの家庭を築いていくんだろう。

漠然とそう思ってはいたものの、明確なビジョンなどありません。
それよりも劣等感の方が先に出ていました。

自分が物心ついたときから劣等感があった、という記憶です。
いやひょっとしたら物心がついたときはそうではなくて、
その後に劣等感を生み出すようなできごとがあったのかもしれません。

ある種の恐怖心がそうさせたのかもしれない。

そう思わせるような、うっすら記憶に残っている事件があります。
それは3歳ぐらいの頃。

家でひとり遊びをしていたときのことです。
何をしていたのかはまったく記憶にありません。
自分的には特にいたずらをしている意識もなかった。

なのに突然、母親が甲高い声を張り上げて僕を立たせ、
ホッペを平手打ちしたんです。
その瞬間、僕の身体は宙に浮き、
何かにぶつかって鼻から出血。
さすがに母もことの重大さを見て、
それまでとは打って変わったように僕に抱きつき、
介抱してくれたのですが、
僕にしてみれば、いわれのないことで体罰を与えられ、
しかも止めどもなく鼻から血が噴き出す体験で、
初めて母親に対して恐怖を感じました。

その恐怖はいつしか、自分の至らなさを責める方に向かったんです。
「自分はできそこないの人間。
だから親の前ではちゃんと居ずまいを正さないと」
齢にしてたった3歳の幼児が、そんなことを思い初めていました。

僕は幼少期、何か欲しいものがあっても、
決しておねだりする子どもではありませんでした。
「できそこないの人間がおねだりをするなんてもってのほか」

親の言いつけはきちんと守る努力をしていました。
「言われたことを守らないと、また平手打ちが飛ぶ。
できそこないの人間なんだから、せめてそれはやっておかないと」

いつしか親は周囲から
「お宅のお子さんは素直で聞き分けが良くて、本当に良いお子さんですね」
と褒めそやされるようになっていました。
親の方にしてみれば悪い気はしない。
いつも僕に「お前は本当に良い子だね」と親にも言われるようになった。

でも僕はそんなことを言われても、多少はうれしさもありましたが、
それ以上に、
「そんなことはない。自分はできそこないなんだ。
良い子にしているのは当然であって、
良い子でないのであれば、僕はこの世にいてはいけない存在なんだ」

そこまで自分の思いを至らせていたんです。

今にして思えば、自分を好きになっていなかった。

それで、同年代に対しても常に劣等感を持っていました。
同い年のクラスメートや友人たちは、
みんな自分よりもお兄さん、お姉さんに見えた。
何をやっても自分は二流、三流、と思い込んでいた。

幼稚園に行っても、小学校に上がっても、
中学、高校、大学と進んでも、基本的にその意識は変わりませんでした。

社会人になってからです。
「自分もまんざらではない」と思い始めたのは。

「あなたが担当してくれたからこの仕事は成功した」
という評価を何度か体験してから、
「自分が当然と思っていたスキルは、
これは誰にでもできるものではなかったのか!
これは自分自身のポテンシャルなんだ」と。

ずいぶん時間がかかりました。
でもやっぱり劣等感は抜けません。

ようやく最近です。その劣等感もだんだん薄くなってきたのは。
コーチングに接してから自分を見つめる機会が多くなり、
多くのコーチ仲間と会話をし、そしてまた翻って自分を見つめる。

すると、劣等感に感じる必要のない場面がたくさんあることに気づいた。
そしてさらには劣等感を感じることを肯定する感覚も生まれてきた。
要は自分を認めることができるようになってきたんです。

ずいぶん遠回りをしました。

今の自分の目の前の環境は、自分が作り出したものであり、
自分のさらなる成長を期するために天から与えられた「場」であり、
すべては有機的に結びついている。
その「場」を、どんな心境で受け止めるか、
どんな信条で課題に取り組むか。
それによって次の目の前に現れる現象は
またその取り組んだ内容に応じたものになる。

「他人と過去は変えることはできないけれども、
自分と未来は変えることができる」

会社での異動を前に、自分の生きてきたこの40数年間を振り返りつつ、
それを肥やしにして、これからの信条、軸を考えているところです。






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最終更新日  2011年01月27日 12時00分06秒
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