こんぱすコーチの全方位日記

僕が在籍している部署は、コンピュータのアプリケーションソフトを用いて
印刷用の原版を編集している部署です。
もともと入社したときから10数年間、この部門に配属され、
それこそ当初は編集作業が自分自身の仕事そのものでした。

ところがその後、役職が変わるにつれて、入力編集を行うシーンは
徐々になくなっていき、
部長となった現在は、そのような作業を行うことはまずありません。

ところが、今、僕が兼務している部署が、かなりヘヴィーな業務がスポットで入り、
どれだけやっても減らない異常事態をきたしています。
社員の残業時間がどんどん嵩んでいき、
管理部門からマネジメントの失策を叱責される毎日。

ところが、それぞれの編集作業に、なぜゆえそれだけの時間がかかるのか、
良く分かっていない自分がいました。
自分の感覚では、10分ぐらいで完了しそうな作業が、
平気で1時間とか2時間とかを要するのです。

そこで、作業感を体感するために、
手配している社員に声をかけ、自分も久方ぶりに入力編集をやってみました。

……わかりました。なぜゆえそれだけ時間がかかるのか。
同時に、みんなが実にストイックに、仕事に打ち込んでいる様子が
手に取るように分かり、それはそれで頼もしく感じました。

しかし、とはいえ、今のような仕事の流し方はどうにかしないといけない。
今すぐに解決できないとはいえ、深刻な問題であることは認識できました。
それもこれも、現場を体験したからです。
体験しないうちは、現場の大変さは身に沁みて分かりません。

それが自分の主力業務になるのは本末転倒でいただけませんが、
ごくたまには、現場の作業を味わうのも必要だ、
ということを改めて感じました。

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