カテゴリ:詩、俳句、短歌、川柳、都都逸等
コンビニエンスストア大手の会社が加盟店に弁当惣菜の値引き販売をしないよう指導していることに、公正取引委員会が待ったをかけたというニュースが、昨日報道されました。
この問題に関しては、仕入れた商品の販売価格の決定権が加盟店側にあるのか本部側にあるのか、またそのことが約定で事前に取り決められているのかいないのかが、一番重要なことだと思うのですが、この点についての詳しい報道がされていないように見受けられます。 聞くところによると期限が切れた商品の廃棄ロスは、店側が負うというように取り決められているようですから、店側にすれば、期限切れの前に値引きして廃棄ロスをできるだけ低く抑えたいのは、当たり前。それができないでいたというのは、販売価格の決定権が本部にあるという約定が取り交わされているからなのでしょう。本部は、それを楯に値引き販売を一切認めてこなかった。 でもそれは形式的建前のことで、本音は値引き販売が常態化すれば、いつでも欲しいときに買えることを武器にして、商品を定価販売をすることにより実現してきた高粗利益率の確保が出来なくなる。また何がどこでどの時間に売れているかという得意の販売分析の精度が狂ってしまう、それはすなわち業態モデルが根本から覆されるということなのでしょう。 コンビニ業界は、禁断の果実を口に運んでしまったといえないか!? 本部側は、この問題がここまでこじれる前に、加盟店側と真摯に話し合っておくべきではなかったか。このロスの問題に限らず、営業時間や地域による採算ベースの違いの問題など様々な負担を加盟店側に押し付けすぎていたのではないか。 とにもかくにも早い時点で、「弁当惣菜のロスについては、折半」と英断を下しておけば、このようなことにはならなかったのにと思うのです。 コンビニは オーナー ベンダー 身を削り 座して笑うは本部なりけり ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月23日 12時58分36秒
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