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本日の日経より バイオ燃料の話題が、1面と3面に取り上げてありました。 3面の「きょうのことば」では、バイオ燃料の需要見通しが、2005年に0.2億トンだったものが、2015年には0.8億トン、2030年には1.2億トンとの予測が図表で示されています。 大気中の二酸化炭素を吸収した植物を原料にするため、燃やしても大気中の二酸化炭素の総量は増えないとされるため、一躍注目されることになったのがこのバイオ燃料。 バイオ燃料といえば、植物のでん粉質やセルロースなどを発酵させて得られるアルコールを燃料に混合して使用するものとばかり思っていたのですが、1面の記事によれば、「ミドリムシを大量に培養し、そのミドリムシに含まれる油分を抽出して燃料に精製する技術が開発されたそうで、5年以内に量産技術を確立し、航空機の燃料として供給する」とのこと。 「農地がなくても原料を効率的に生産でき、土地の広さに制約がある日本で、原料からの一貫生産が可能なこの手法は、単位面積あたりの生産量でも、サトウキビなどの従来型の原料を大幅に上回る」とありました。 高校の生物の時間に習った記憶を思い出せば、確かミドリムシは体内に葉緑素を持ち光合成をすることから植物のようでありながらも、鞭毛を使って動き回って捕食することから動物性プランクトンに分類されていたハズ。単細胞ながら我々と同じ動く生き物(動物)。 人間社会では、上司からこっぴどく叱責されたときなど「散々油を絞られた」などとぼやいたりすることがよくありますが、文字通り油を絞られることになるミドリムシは、ぼやくことすらできないハメに陥るのですから、今日の日経を読んだとすれば、自分の体の色以上に真っ青になること間違いありません。 わが国に最適と思われるこの新技術、近い将来限られた資源である化石燃料が高騰して、世界経済が混乱するような局面が予想されるだけに、ミドリムシには気の毒ではありますが、大いに期待したいものだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月08日 13時16分52秒
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