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たんすの奥にこっそり仕舞ったヘソクリが、忘れたころにひょっこり出てきて、何か得をしたような気持ちになったこと、誰でもおありになるでしょう。 ウエブトピックスより <阪神大震災>再建基金230億円ムダ 会計検査院調査 庶民が溜め込んだことを忘れるくらいのヘソクリならせいぜいあっても2~3万でしょうが、国の補助金ともなると桁が違うものですね。その額なんと230億。 兵庫県住宅建築総合センターに設けられた被災住宅再建対策基金、住宅金融支援機構の融資を受けて住宅を建て替えたり購入したりした被災者に、年利2.5%超から3%以下の部分の利子分を5年間補助する制度に使われるための基金であったものが、再建対策基金が設置された数年後に2.5%を下回る低金利になったため利用が激減し、10年度末で約230億8000万円も残っているのだと。 何事も法律によって定められたことは、法律を曲げて運用することはできないという、これほど硬直化した国の制度体型を象徴しているものはないといえますね。市中金利が安くなれば、金利を低く設定し直せばよさそうなもの。そのための法律の改正が必要なら直ちにすればいいものを、たんすのヘソクリと同じように忘れてしまうのがこの国の政治家。本来阪神大震災の被害者救済に使われるべき基金が、使われないままに眠ってしまった。 兵庫県は東日本大震災の復興協力のため返還する意向を示したということですが、当然でしょう。 あの時もやはり言われた未曾有の大惨事から見事に立ち直った阪神・淡路の頑張りを金利代りに一緒につけて、国庫に返還してください。 2~3万へそくるのに窮々としている庶民にとって、230億って夢のような大金ですよね、まずたんすの奥には入りますまい・・・。(笑! 報道によれば、政府民主党が考える東日本大震災復興増税案は、向こう10年間で9.2兆円に圧縮したとか。230億はその0.25%に過ぎませんが、たんすの奥から出てきたヘソクリで増税が少しでも圧縮できるならと、ヘソクリを貯めたことのある人なら誰でも皆そう思うに違いありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月28日 14時33分41秒
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