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カテゴリ:ニュース
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし・・・」、鴨長明による有名な方丈記の冒頭の一節です。 高校の古文の時間に習いましたね。長明が生きた鎌倉時代の仏教思想を根底にした無常観をゆく河の流れに例えた優れた美しい文章であると、先生より教わりました。 さて、日本人なら知っていて当然の方丈記の文頭ですが、アメリカ人が知っていたとなると、これはかなり日本通と言えるかも知れませんが・・・。 ウエブトピックスより 「方丈記」を勉強?…ケネディ次期駐日大使 日本人にアメリカの大統領の名を一人上げよと問えば、ワシントン、リンカーン、ルーズベルトを抑えて、ジョン・F・ケネディと答える人が多いのではないか? 確か日米間に衛星通信がつながった時のアメリカから送られてきた第一報が、ケネディが暗殺されたというニュースでしたね。あのとき大統領の棺の横に母親に手をひかれて並んだ幼子が、50年後駐日大使に起用されるとは、いったい誰が予想したでしょう。 新任の女性駐日大使の活躍により、日米間の友好がいっそう進展することを期待するものですが、それゆえにあえてキャロライン・ケネディ大使に苦言を一言申し上げておきましょう。 大使は、米国の公民権運動指導者マーチン・ルーサー・キング牧師の演説から50年を記念する式典でのスピーチで、「日本の古い格言にあるように、水は流れ続けても、川は残っている」と述べ、いまもアメリカ社会に人種間の憎悪による暴力や犯罪などが続いていることを指摘したとのことですが、アメリカ社会に人種偏見による暴力や犯罪が依然として続いているのと、鴨長明がいう「ゆく河の流れ」が続いているというのはまったく別の次元のことです。 まぁ、日本に赴任されてから、忙しい合間をぬうことになりましょうが、「方丈記」なり「徒然草」なりを勉強していただければ、日本人としてこんなにうれしいことはありません。 悲劇の大統領の愛娘キャロライン・ケネディ駐日大使の活躍を期待してやみません。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年08月30日 11時50分30秒
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