テーマ:ニュース(99432)
カテゴリ:ニュース
「粛正」とは取り締まりを厳しく行って不正をなくすることですが、「粛清」となると独裁国家が体制を保つ為に組織から反対派を一掃することの意味になりますね。 大陸から突き出た半島の北に位置する国で、かの若き指導者が自身の後見人でもあったナンバー2の序列にあった叔父さんを粛清したのは記憶に新しいですね。いわゆる「血の粛清」と呼ばれるものです。 党が国家と国民を支配する国といえば、すぐお隣の大国を思い浮かべますが、こちらは共産国でありながら途中から経済に資本主義の原理を取り入れ飛躍的な経済発展を遂げた国ですから、今日では「粛清」という言葉とは無縁になったのかと思いきや、残念ながらそうではなかった。「粛正」に名を借りた「粛清」の嵐が吹き荒れているという話題。 ウエブニュースより、 中国、高官ら40人超不審死 事実上「粛清」との声も 汚職撲滅キャンペーンで 役人が詰め腹を切らされるといういうのは、元々はその昔わが国で武士が責めを負って切腹したことに由来する言葉だと思うのですが、ある意味もっとも伝統的で保守的な日本の思想を連想させることが、かの一党独裁の大国でも行われているというのは皮肉と言えば皮肉。 中国の党、国家の役人に不審な死に方をする者が続出しているというのは、文字通り「詰め腹」を切らされたのであれば、背後に「死人に口なし」と胸を撫で下ろしている黒幕がいるということになりますね。 一方かっての日本の武士の世界は、主人と家臣のつながりを第一に考えましたから、武士(家臣)に罪があれば、本人だけでなくその一族すべてが罪人となってしまう。それを本人が潔く武士らしい最後(切腹)を遂げれば、その罪が一族にまで及ぶことはなく、家禄もそのまま嫡子に継がせることが許されたといいます。 理不尽と知りながらも詰め腹を切らされるというのは、まさしく日本の時代劇によく出てくるシチュエーション。日本の人気時代劇なら、断じて見逃すわけにはいかぬと、松平長七郎が現れて正義の剣を振るうところですが、かの大国ではさしずめ習近平主席が「ハエも虎も潰す」と大見得を切るということになるのでしょうか? 中国は漢字の本家本元の国。習近平主席ほどの方が、「粛正」と「粛清」の区別も出来ないとは思いにくいのですが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月05日 16時43分42秒
[ニュース] カテゴリの最新記事
|
|