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先ごろ長野県北部で発生した震度6強の強い揺れ、当地富山県でも震度3の揺れを観測したということです。午後10時過ぎだったでしょうか、私は寝入りばなを携帯電話の警報音で起こされて、目覚ましが鳴ったのか勘違いしたくらいです。「強い揺れに注意してください」という緊急地震速報メールを読もうとしたところに、グラッと来ましたね。 布団の中で階下に降りようかどうしようかためらっているうちに、どうにか揺れは収まったのでしたが、その間わずか1分余りだったのでしょうがとても長く感じられました。 甚大な被害を受けた震源地に近い長野県北部地方にお住まいの方々に、心よりお見舞い申しあげます。 さて地震に付きものといえば、余震。本日25日早朝にも長野県北部地方で震度4の地震が観測されたと報じられていますが、これも先の強い地震の余震と言われています。しばらくの間気が抜けません。 ところで「余」のつく熟語には、「余韻」「余情」「余話」「余白」など、表に現れていない隠れた部分にあるものに美を見いだそうとする日本人の豊かな感性を象徴する言葉が多いのに、「余震」だけはなんとも不気味で好きになれない言葉です。 まったくそんな美しい心を持つ国の民が、「余震」に悩まされるというのは何という皮肉であろう。 「余震」を辞書でくると、「大地震のあとしばらくの間、引き続いて起こる小地震」とあります。あまりにも無機質に並べられた事実だけを示す言葉が、恨めしくさえ思えてきます。 さらに字引を紐解くと、 「余白」 字や絵などが書いてある紙面で、何も記されないで白く残っている部分。 「余話」 世間に知れ渡っていないちょっとした話。こぼれ話。余聞。 「余情」 あとまで残っている、印象深いしみじみとした味わい。余勢。 詩歌などで、表現の外に感じられる趣。 「余韻」 音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。 また、音が消えたのちも、なお耳に残る響き。余音。 事が終わったあとも残る風情や味わい。 甚大な被害を被った被災地の方々に、一刻も早く「余白」や「余話」を楽しみ、「余情」や「余韻」にひたれる安寧な日々が、訪れることを祈ってやみません。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月25日 17時12分09秒
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