カテゴリ:詩、俳句、短歌、川柳、都都逸等
お奨めの一冊、「うたの動物記」(小池 光 著)より、
今日話題にする動物は、コガネムシ。 コガネムシを知らない人はまずいないでしょう。ポピュラーな虫ですよね。こんな歌い出しの童謡でも広く知られています。 こがねむしぃ~は、かねもちだ~♪ かねぐらたぁ~てた、くらたてた~♪ 七五調のテンポのいいリズムで覚えやすかった歌詞は、今でも忘れることがありません。 誰もが一度は口ずさんだことのある童謡「黄金むし」。この歌の作詞者が、野口雨情だとは知りませんでした。 子供ごころにも金持ちになれれば蔵を建てて、金をたくさんしまっておけるのだなと思ったものでした。でも飴屋で水飴を買ってきて、子供に舐めさせてくれるくらいなら、大した金持ちじゃないじゃないかと、後半の「子供に水飴なめさせた」のところが不満でしたね。(笑! 小池先生も「黄金虫だから金持ちというのはわかるし、金蔵建てるのもわかる。でもその金持ちが飴屋で水飴買うというところがなんとも謎だ」と記しておられます。 「それにしても水飴をなめる黄金虫の子供とはかわいらしい。どんな顔してなめるのやら。水飴あまいかい、うん、とってもあまいよ・・・」 小池先生は、黄金虫の歌から父子の情を連想されたのでしたが、私は金持ちの商家の旦那が近所の子供に水飴を買い与えている風景を思い描いていた。しかも、水飴くらいしか舐めさせてくれないのか、もう少しましなもの配ったらどうなんだという下心みえみえ。(笑! あぁ~、歌人にならなくてよかったというか、なれるはずもない己の貧相な感性に失望することしきり・・・。 黄金むしは金持ちだ 金蔵建てた蔵建てた 飴屋で水飴買ってきた 黄金むしは金持ちだ 金蔵建てた蔵建てた 子供に水飴なめさせた 野口雨情作詞、中山晋平作曲の童謡「黄金むし」でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年07月14日 11時47分25秒
|
|