カテゴリ:ひとり言
私どもが子供のころは、鉄道の乗車券は分厚い紙で出来ており、駅の窓口で「どこそこまで大人1枚」というと、駅員さんが路線の駅ごとに切符を束ねて収めてあるケースから、しゅっと1枚抜いて小窓から差し出す料金と引き換えに渡してくれたものでした。 それが今では券売機にとってかわられ、あの独特な切符ケースも小窓のある窓口も駅で見られなくなって久しいですね。 ところが大都会・東京で乗車券を手渡ししてもらえる窓口のある駅があることご存知でしょうか? JRと京急のホームが隣り合わせている品川駅にありますよね。JRから京急へ、京急からJRに乗り継ぐとき、乗って来た鉄道の乗車券を窓口に差し出し、乗り継ぐ先の鉄道の駅名を言って、新たに乗車券を買い求めるための窓口を、私は何度も利用したことがあります。領収証を請求すれば、駅員さん手書きの領収証を発行してもくれますね。 場所は大都会東京の基幹駅の一つ品川駅、ほとんどの人が自動改札口にICカード乗車券をかざしてさっと足早に通り抜ける中にあって、駅員さん手書きの領収証を発行してもらうの、私は好きです。(笑! ただし、間違いなく後ろに並んだお客さんから白い目で睨まれますけど。(笑! 今や交通機関になくてはならないものになったICカード乗車券と自動改札機。「SUICA」や「ICOCA」は文字通り東西の横綱ですから、私もちゃんと知っています。・・・でも使ったことがない。 恥を顧みず正直に書きますが、このICカード乗車券と自動改札機ですが、私のような田舎者はこの文明の利器を利用するのが怖いんです。(苦笑! 私も東京へ行くたびに、「SUICA」で自動改札機を通り抜けてみたいといつも思いながらも、なかなか「SUICA」を購入しきれずにいます。 ・・・なぜかですって?よくぞ聞いてくださいました。 「SUICA」を使って自動改札機を通り抜けようとしたら、「そこの田舎者、おまえは誰だ!?」と誰何(スイカ)されそうな気がして・・・。(笑! そこで全国のICカード乗車券の名前について調べてみましたが、ネーミングに工夫を凝らしたものがあって、これがなかなか面白い。 JR東日本の「SUICA」は、スイスイ通りぬけていけるイメージが湧いて来ますね。JR西日本の「ICOCA」は、まったく大阪らしい。「ほなちょっと行こか」って感じでしょう。 それから、「トイカ」がJR東海で「マナカ」が名古屋市交通局とな。「トイカ」の方は何となく東海をイメージできますが、「マナカ」からは名古屋市交通局につながるものはないような気がします。まさか日本の真ん中の名古屋の地下鉄の穴から連想して「マナカ」というんじゃないだろうな?(笑! JR北海道の「KITACA」は、「北」と「来た」を上手くかけてあるし、JR九州は「SUGOCA」って、ほんとうにすごかばい。 地方でもIC乗車券がたくさん発光されているようです。「AYUCA」(岐阜乗合自動車)は長良川の鮎(アユ)を連想させますし、「ITAPPY」(伊丹市交通局)は、伊丹市民のことを"イタピー"と呼ぶのですかね。 「はやかけん」(福岡市営地下鉄)は、ほんなこつおもしろか。「ですか」(高知県交通・土佐電気鉄道)って、文字通り・・・なるほどそうですか。(笑! さて最後に我が故郷富山には、その名もずばりローカルそのもの、「富山地方鉄道」があります。私たちは略して地鉄(ちてつ)と呼んでいます。 以前封切られた三浦友和が定年間近の鉄道運転士を好演して人気を呼んだ映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は、この富山地方鉄道を使って撮影されました。 ここのIC乗車券は、「ECOMYCA」(えこまいか)。「行きましょう」を富山弁で言うと「いこまいけ」となります。これにエコとマイカードがかけてあるのです。・・・どうです、中々の秀作だと思いませんか? いつの日かIC乗車券を使って全国を旅したいものだと思いを募らせています。いやその前に、「そこの田舎者、おまえは誰だ!?」と誰何(スイカ)されないようにするのが先ですかね。(大爆笑! ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月13日 13時22分18秒
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