カテゴリ:遊遊漢字学が楽しみ♪
今日は「父の日」。 その趣旨は父に感謝を表す日ということはわかりますが、先に設けた「母の日」があるのなら、「父の日」だってあってもいいだろうというような発想が見え隠れするのが気に入らぬといえば、へそ曲がりといわれるでしょうか。(苦笑! 毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」。今日阿辻先生が取り上げた漢字は、その「父」。 阿辻先生も少々へそ曲がりな「父」であったようです。 小学校や幼稚園の「父の日」に開かれる授業参観は、実に気恥ずかしいものだったと冒頭述べておられます。 曰く、なぐり描きに近い「お父さんの絵」は直視するだけでも勇気がいるのに、「お父さんいつもありがとう」などと一斉に朗唱されるのは、拷問に近いものがあったと。(笑! さてご専門の漢字としての「父」についてですが、 ・・・驚きましたね。「父」は古代における家長の象徴であった斧(おの)を手にもっている形を表しているってご存知でしたか?「斧」の部首に「父」が使われているのは、まさしく家長の象徴を意味しているのだと。 これに対して「母」は、「女」という文字と女性の象徴である乳房の先にある乳首を表わしている二つの点をもとに作られているというのは、素人でも比較的考えつくことです。そして「女」はというと、ひざまづいて両手を前に組み合わせている人間をかたどっているのだと、以前この講座で習いました。 かって古の中国で(ついこの間までの日本においても)、「母」が「女」として「父」の前に、「男」の前にぬかずくのが当たり前だったことを思えば、世の父親族は、たとえ「母」より後になろうが感謝されるだけでも幸せなことだと思わなければならないでしょう。 さすれば、「お父さんありがとう」のことばに、素直に喜びたいと思うのでありました。阿辻先生、いかがでしょう? ご同感でしょう。言わずもがなでしたかね。(笑! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月24日 10時53分22秒
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