カテゴリ:ひとり言
ものの本で読んだ話の受け売りですが、月をめでるという行為を楽しむのは日本人だけそうですね。アメリカ人に月見をしようと誘ったら、当日望遠鏡持参でやって来たとか、なるほど月見に違いありませんが、日本人のいう月見の感覚を教えるのに苦労したということです。 先日ローカルテレビの夕方の天気予報で、「中秋の名月」を話題にしていました。今私は「中秋」と書きましたが、お天気キャスターが「仲秋の名月」と書いたら間違いかと問いかけていました。 ・・・はて「中秋の名月」か「仲秋の名月」か?問われてみれば、自信がなくなってきますね。 答えを先に言えば、「中秋の名月」も「仲秋の名月」も言葉としては間違いではないと。ただし我々日本人が古来より楽しみとしてきた月見をイメージするときは、「中秋の名月」が正しいだろうとも。 秋を大まかに「初秋、仲秋、晩秋」と三つに割った時、中間を指すのが「仲秋」で、旧暦の8月がこれにあたる。だから「仲秋の名月」は、秋の情緒をかもし出す月ということになる。では「中秋の名月」はどうかというと、旧暦8月15日の月だけを指すのだということでした。 旧暦は月の満ち欠けを元にして作られていますから、朔日の新月が徐々に輝きだし、15日に満月となる。以降また欠け出し始めて晦日には闇夜となる。すなわち旧暦8月の中秋の名月は満月と決まっていた。 今年2018年の中秋の名月は今日9月24日だということですから、今日が旧暦の8月15日にあたるのでしょう。ところが天文学的に言えば、満月となるのは翌25日だというのですから、話がややこしいですね。 今宵は家の灯りをすべて消して、パソコンも携帯もオフにして、望遠鏡などという野暮なものも持ち出さず、月見としゃれこむとしますか。 今晩雨が降らないことを願いましょう。まあ、たとえ雨が降ったにせよ、日本には「雨月」ということばもありますから、これもまた赴き深い月というものです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月26日 08時36分58秒
[ひとり言] カテゴリの最新記事
|
|