カテゴリ:トピックス
毎年のことですが、耳元でブ~ンという耳障りな羽音が気になる季節となりました。 有史以来人を死に至らしめた最たるものはマラリアであると、ものの本で読んだことがあります。感染すると急に高熱を発し激しい頭痛と吐き気をもよおし、最悪死に至ることもあるという恐ろしい病気だといいます。 どうすればマラリアにかからずにすむかといえば、マラリア原虫を媒介する蚊に刺されないことだと、いたって簡単なのですが・・・。 ウエブトピックスより マラリア対策で蚊を遺伝子操作、子孫の95%雄に 英研究 この世はメスとオスがいて初めて子孫が残せるように出来ている。メスがいなければ子孫は残せぬ道理ですね。 5個のケースにそれぞれ遺伝子を組み換えた雄の蚊50匹と通常の野生の雌50匹を入れ、遺伝子操作の実験を行ったところ、4個のケースで雌の不足が次第に顕著になり、6世代以内で個体群が全滅したということです。 そこで俄か生物学者( ← 私のことです)は、思ったのです。 ・・・蚊のメスは一度に何個産卵するのだろう? 蚊のメスが1回に産卵する数を「T」個とすると、実験では生まれる次世代のメスの数が5%になるようにオスの遺伝子を操作したというのだから、その数は「5T/100」。これが「1」より小さければ、交配が進めば必ず何世代目かに「0」に収束するはず。 仮に20個産卵すると仮定したら、50匹のメスから1000匹の新世代の蚊が生まれることになる。その5%がメスだから、新世代のメスの数は50匹。何世代繁殖を繰り返してもずっと50匹のメスが残ることになります。 1回に10個産卵すると仮定すれば、報告のとおり丁度6世代目で1匹を割る計算になりますね。検証してみましょう。 50匹×(10個×5%)×(10個×5%)×(10個×5%)×(10個×5%)×(10個×5%)×(10個×5%)=0.78匹<1匹 すなわち実験に使った蚊の集団は、オスばかりになることを示しています。 う~む、蚊のメスは10個の卵を産むために、動物の血を懸命に吸おうとしているというのか。 それなら少しぐらい血を吸わせてやってもいいような気もしてきます。でもマラリアに感染するのはイヤだなあ。 ・・・人間ってなんて勝手な動物だろう。(笑! ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年06月16日 11時50分05秒
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