カテゴリ:どうしても分からないこと
自然界には毒を持つ植物や生物は多くいることが知られていますが、毒を持つ鳥の存在はあまり聞いたことがありません。ところが鳥類においても例外ではなく、ニューギニアの固有種であるモズヒタキ科の3種類のモリモズの仲間には、羽毛や皮膚に神経毒が含まれているということです。 書店でふと手にした本「へんな毒すごい毒」に書かれていました。
この毒のおかげでモリモズは鷹やヘビのような天敵に襲われることをまぬがれているそうです。 次のページには我々素人でも知っているヤドクガエルが紹介されています。ヤドクガエルの毒は自分自身が作り出すのではなく、餌とするアリ、ヤスデ、テントウムシ、ダニなどが持つ毒に由来するということですが、ヤドクガエルはどうしてその毒に当らないのか不思議です。 ヤドクガエルの毒成分は数百種類にも及ぶアルカロイド形の神経毒で、主成分のバトラコトキシンは先にあげたモリモズの毒素ホモバトラコトキシンと同類であることから、モリモズの毒もヤドクガエル同様に餌としている昆虫類に由来しているのではないかと書いてありました。 そこで俄か生物学者( ← 私のことです )が考えたこと。 モリモズの天敵である鷹やヘビは、どうしてモリモズには毒があることがわかるのでしょう?毒があることに気づいた時は、すでに手遅れ。天敵にとっては命日になるわけですから。(笑! モリモズはヤドクガエルよりはるかに大きい体をしていますから、その体を維持していくには、ヤドクガエルよりもっと効率的に餌を捕る必要があるはずです。アリ、ヤスデ、テントウムシ、ダニなどを捕食するより、いっそのことヤドクガエルを捕食する方が、ずっと効率が上がるというものでしょう。 ひょっとしたら鳥類でも毒を持つという珍しい鳥モリモズは、ヤドクガエルを餌としているのではないかなど考えたりしています。 そうだとすれば、モリモズに聞いてみたいものですな。ヤドクガエル1匹で体重50キロの人間20人を殺せるという猛毒の味は、渋いか、苦いか、はたまた酸っぱいか?まさか甘いということはないと思うのですが・・・。(爆笑! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年08月19日 11時50分04秒
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