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・・・そば!ソバ!蕎麦!・・・酒そば本舗奮闘記!

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2024年10月11日
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カテゴリ:トピックス

我々日本人のルーツは、列島土着の縄文人と大陸から朝鮮半島を経由してやって来た弥生人の混血と言われています。

このほど日本人約1万1千人の遺伝情報をもとに、47都道府県の人々が縄文人と渡来人の遺伝的影響をどの程度受けているかを調べたところ、縄文人の影響が高めに残るのは沖縄県と九州や東北の各県で低めなのは近畿と四国だったことが判明したという話題。

ウエブトピックスより、
地方別に見た縄文人の影響は? 高めなのは九州・東北

大和朝廷は大陸から朝鮮半島を経由して渡来した民族が建てた国家であると言われていますが、近畿、四国地方に渡来人の影響が大きいというのは、まさにこれをものがっているものと思われます。

また、沖縄・九州や東北地方に縄文人の遺伝子が色濃く残っているというのも、弥生人よりずっと昔に縄文人もやはり大陸より南北のルートをたどり日本に渡来したその名残ではないかと、俄か歴史学者( ← 私のことです)は胸を躍らせています。

すなわち1万6千年前にはすでに日本に住み着いていた縄文人は、南から琉球列島を経由して、また間宮海峡から樺太・北海道を経由して渡来し、約3千年前ころに渡来した弥生人は、朝鮮半島から対馬を経由してやって来て、日本に住み着いたのだと。

1万年以上もの歳月は、大陸の文化から日本列島を置き去りにしたのではないか。優れた文化を持つ弥生人が土着の縄文人を飲み込んでしまった。出雲神話でお馴染みの大国主命(おおくにぬしのみこと)は土着の縄文人で、それを征服したのが大和朝廷であるという学説はあまりにも有名ですね。

ただ、弥生人は縄文人を徹底的に破壊したかというとそうではなくて、むしろ神として崇めたというのが、世界の歴史に例を見ないところ。おそらくこの時にはすでに、弥生人と縄文人の混血は多数形成されていて、縄文人を否定するということはすなわち大和朝廷を否定するということにもなったということでしょう。


ところで弥生人であれ縄文人であれ、どちらも体形は胴長短足が大きな特徴であるって、ご存じでしたか?

それは揺るぎない事実であるということは、弥生時代、縄文時代にさかのぼらずとも私自身の体形を姿見に映しててみれば、一目瞭然のことでありました。(爆笑!




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「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中


この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。

「酒」と「そば」と


まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。

はじめに

小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。
「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」

そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。
ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。

・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。

日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。
そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。
「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。

まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか?

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第一部「酒」編
「過ぎたるは及ばざるがごとし」

古来より「酒は百薬の長」といいます。実にいい響きを持ったことばですな。私は常々この心地良い響きを妻に言って聞かせるのですが、妻は私にこう言うではありませんか。

「あら、そういうものですか。では『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』って、どのように響きになって?」と。

このほど世界保健機関(WHO)が発表したところによると、2016年に世界で死亡した人のうち約三百万人が、飲酒関連が原因と考えられるということです。「酒は百薬の長」とも語り継がれているのに、これほど多くの人が、飲酒が原因で命を落としているということは、これはやはり飲み過ぎたから、ということになるのでしょうか。

大雑把な計算になりますが、世界の人口を約七十億として、アルコールを摂取する人の数を約半数と考えれば、35億。

3,000,000 ÷ 3,500,000,000 = 0.086% という計算になりますから、なんだ、酒飲みの千人のうちの一人以下じゃないかと胸を撫で下ろした愛飲家の方、多いのではないでしょうか?

しかしながら、どうしても気になるのは、どれだけ飲めば「過ぎたる組」になるのかということ。WHOの定義によれば、大量機会飲酒とは純アルコール換算で60グラム以上の飲酒機会を30日に一回以上持つことと書いてあります。そこで早速調べてみました。エチルアルコールの密度は、0.789g/ml ですから、 60 ÷ 0.789 = 76 ml、ビールのアルコール度数は、概ね5%と考えれば、 76 ÷ 5% = 1,520mlビール大瓶(633ml)二本半という計算になります。同様に清酒のアルコール度数を15%として計算すると、2.8合。

すなわちビールなら三本、清酒なら三合をひと月に一回でも飲む機会があれば、WHOは大量機会飲酒と定めているということになります。

確かにわが国はWHOに加盟しているかもしれないが、私個人はWHOになど加盟していないと主張する人もいるでしょう。見上げた心意気と拍手喝采を送りたいところではありますが、清酒三合以上を飲んだ翌朝のことを常々経験している者からすれば、やはりそうであったかとうなだれるしかありませんね。

あなたはうなだれる口ですか、それとも清酒三合ぐらいではうなだれませんと豪語する口ですか?

う~む、古来より語り継がれてきたことわざ「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、なるほど深い含蓄のあることばだと認めざるを得ません。


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最終更新日  2024年10月11日 11時50分08秒
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