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生徒が10人いると、そのうち2人は練習しない? ピアノ教室における「2:6:2」の法則とは?
★第二回・キレイなお部屋はキレイに使いたくなります★ 個人のピアノ教室を運営されている、「練習してこない生徒率が高くてお悩みの先生」は、ぜひお読みください。 こんにちは。横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。 ピアノ指導者向けプチ連載の第二回です。 前回の記事では、『10人生徒がいれば、2割はよく練習してくる、2割は全く練習してこない、6割はどちらともいえない』という「2:6:2の法則」をご紹介し、その中の「どんなにフォローしても練習してこない2割の生徒」についてお話しました。 第一回目の記事はコチラ 第二回目は、「どっちにも転ぶ可能性のある6割の生徒」に注目してみます。 ★第二回・キレイなお部屋はキレイに使いたくなります★ かつて、私のピアノ教室は、「2割の生徒が練習してきて、残りの8割はピアノが楽しめていない」状態でした。 『10人生徒がいれば、2割はよく練習してくる、2割は全く練習してこない、6割はどちらともいえない』という「2:6:2の法則」に照らし合わせると……練習してこない生徒は2割のはずが、かつての私の教室は8割……いったい、どういうこと!? それは…… 上記、水色枠の「どんなにフォローしても練習してこない2割」に加えて、ピンク枠の「どちらともいえない6割の生徒」も、全員「練習してこない生徒」になってしまい、 この二つを合わせて8割になってしまった! ということなんです(^_^;) この、6割の「どちらともいえない生徒」は、言い方を変えると「どっちにも転ぶ可能性がある生徒」! ところが、私のフォローがまずかったり、ハマらなかったり、そのほかいろいろな要因から、6割全員が、練習してこない生徒になってしまったわけです。 もっと上手にフォローができれば、その6割の生徒は、キラキラ輝くことができたのに(+_+) この「どちらに転ぶ可能性もある6割の生徒」は、教室の質を決める上で重要な鍵を握っています。 この6割の生徒を上手にフォローして、少しでも「練習してくる2割」に近づけることができれば…… 教室全体がキラキラ輝き、活性化していきます。 ここでのポイントは、この6割の生徒全員が、「練習してくる生徒」にならなくてもいいということ。 人にはやる気の波がありますし、成長にも停滞や反発があるのが当たり前なので、「全員がよくならないよ~~~」と、悩む必要はないんです。 少しずつ、成長していく。 いいときもあれば、悪いときもある。 そんなふり幅を受け入れて、おおらかに見守る。 でも、全体としては、いつもある程度の割合を「練習してくる」状態に保つ。 そこがポイント。 「ある程度の割合」とは…… まずは、全体の6割が「練習してくる」状態になれば十分です。 人は環境や雰囲気に左右される生き物。 全体のうち6割、つまり過半数がいい方向に傾いていれば、全体の質が落ちることはありません。 お教室の全員が完璧じゃなくても、6割の生徒さんが、ピアノとのよい関わりができていれば、「この教室、雰囲気がいい」「みんながんばってるな」というふうに見えます。 つまり、外側から見ても、内側から見ても、活気のある教室に見える、ということですね。 内側というのは、もちろん、教室に通ってくださっている、生徒や保護者です。 生徒や保護者から、自分の通っている教室が「活気のある教室」に見えると、なぜいいのか。 それは、人は、周囲の雰囲気に刺激されるものだからです。 ざわざわしている教室では、生徒みんながおしゃべりを始めます。 シーンとしている教室では、なんとなくおしゃべりをしてはいけない雰囲気になります。 人が集まっているお店には入りたくなるけれど、誰もいないお店には入りづらいですよね。 「散らかっているお部屋は散らかしてもいいか」という気持ちにさせ、「キレイなお部屋はキレイにしておこう」と思いますよね。 ピアノ教室も同じです。 全体に「ぬるい雰囲気」が漂っているお教室ですと、不思議とみなさん、練習しない方向へ傾いていきます。 大多数の生徒が、雰囲気から判断して「このくらいでいいか」と思ってしまうからです。 ピアノレッスンについてよくわかっている保護者だったら、「この教室は合わない」と感じて、教室を去ってしまうかもしれません。 全体の6割がピアノといい関わりをしているお教室ですと、生徒さんもみんな「がんばろう!」という雰囲気になります。 教室全体の6割の生徒がピアノを楽しんでいる、ということは、先生自身がレッスンに真摯に取り組み、つねに向上心を持っている証。 生徒さんや保護者は、そんな先生の姿から、 生徒さんに手をかけているな。 情熱があるな。 みんな、それぞれ楽しくピアノと関わっているな。 そんなプラスの雰囲気を感じとります。 すると、「自分もがんばる!」「うちの子も……!」という気持ちに、自然に傾いていきます。 生徒のやる気に火をつけるには、先生のがんばりだけではなく、生徒や保護者の「やってみようかな」「うちの子にも頑張ってほしいな」という気持ちが大切。 そういう下地があってこそ、先生の「フォロー」もうまくはまっていくもの! そして、前述した通り、 どっちにも転ぶ可能性のある生徒に火をつけ、「練習してくる2割」に限りなく近づけることが、教室活性化への大きな一歩になるということですね! 次回は「フォローなしでも練習してくる2割の生徒」に注目します! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.10.01 12:15:28
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