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横浜市磯子区「できた♪が見える」さくらピアノ教室

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2015.08.20
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プチ連載開始します!

レッスンミニ連載.jpg

個人のピアノ教室を運営されている、「練習してこない生徒率が高くてお悩みの先生」は、ぜひお読みください。


生徒が10人いると、そのうち2人は練習しない? ピアノ教室における「2:6:2」の法則とは?

第一回★どんなにフォローしても練習してこない生徒は、教室の「宝物」


いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。
横浜市でピアノ指導&コーチをしております、林美紀です。

先日の記事で「キラキラ生徒率を増やせば、先生と生徒の満足度が上がり、教室が活性化するというお話をしました→こちらの記事です

キラキラ生徒とは、「その子なりにピアノとの楽しい関わりが持てている生徒」のこと。

以前、私の教室では、ピアノと楽しく関わっている生徒が全体の2割しかいませんでした。残りの8割は、「ピアノと楽しく関われていない生徒」だったんです。

これではいけないと、レッスンのやり方を見直し、「どうすれば生徒がピアノを大好きになって、なおかつ腕もあがるのか」試行錯誤を繰り返してきました。

現在は、キラキラ生徒率がなんと90%!

生徒の10人に9人がピアノとの楽しい関わりを続けています。

残りの10%は……ピアノを続けているとどんな子にも波があるので、いま、ちょっぴり停滞中の生徒です。でも、長い目で見れば、この10%の生徒たちも、ピアノとの良い関係を築くことができると信じています。

今回のプチ連載では、そんなお話も絡めて、ピアノ教室の生徒全体の中の「割合」について考察したことを書いてみたいと思います。

おそらく、3回くらいで終わると思います。
よろしくお付き合いくださいませm(__)m



★ピアノ教室における「2:6:2」の法則とは?★


「2:6:2の法則」という言葉を聞いたことがありますか?


『集団を形成していると、10のうち2割がよく働き、2割は全く働かない。残りの6割はどっちにも動く。この中からよく働く2割だけ取り出して、新たな集団を作ったとしても、また同じ割合になる』


もともとはイタリアの経済学者が発見した「パレートの法則」。

興味のある方は、下記のリンク先を読んでください。

パレートの法則(ウィキペディア)


この法則は、いろいろなシーンで応用されます。

たとえば、人間関係。
全員に好かれようと思うと、1人でも人間関係がうまくいかない人がいると大きくとらえて、落ち込んだり、腹を立てたりしがち。

ところが、先ほどの法則をもちいて、

『人付き合いをしていると、10人のうち2割には好かれ、2割には嫌われ、残りの6割はどっちにも動く』

こんなふうにとらえて「ああ、2割には嫌われて当たり前なんだ」と思うことで、人付き合いのストレスを軽減できそうです。

ピアノ教室にあてはめると……


『10人生徒がいれば、2割はよく練習してくる、2割は全く練習してこない、6割はどちらともいえない』


と、こんな感じでしょうか(^_^;)


「言われなくても練習してくる2割の生徒」は、

本人にやる気や資質があり、ご家庭にも協力体制があり、指導者側が特別なフォローをしなくても、ふつうにレッスンしているだけで、レッスンがスムースに進む生徒。

「練習してこない2割の生徒」は、

指導者がどんなにフォローしても、ピアノとのよい関わりが築けない生徒。

「残りの6割の生徒」は、本人が成長したり、指導者のフォローがハマったりしてよいほうに転ぶこともあれば、うまくいかないこともある生徒。

このように考えることもできます。


「どんなにフォローしても練習してこない生徒」のレッスンは苦痛です。

『私の指導の仕方が悪いの? 私が音楽の楽しさを伝えきれていないから?』などと、ご自分を責める先生もいらっしゃるでしょう。

また、あれこれ工夫して、レッスンを楽しく終わることができたとしても、次の週にはゼロに戻っていることも多く、落ち込むやら、腹が立つやら……;

でも、上記の法則に照らし合わせて「10人いれば2人はこのような生徒がいて当たり前」と思うことで、少し気持ちが軽くなりませんか?

もちろん、当たり前だからと言って、その生徒を向上させる努力をしなくてもよい、というわけではありません。

まず、先生の気持ちを落ち着かせて、仕切り直すことが大事なんです。

マイナスな気持ちでレッスンに臨んでしまうと、生徒にも伝わります。

それよりも、フラットな気持ちでレッスンに臨んだ方が、同じレッスンをするにしても、いいものが生徒に伝わりそうですよね(^_^)/

花生徒にマイナスの先入観を持たない。

花働きかけがうまくいってもいかなくても一喜一憂しない。

生徒の可能性を信じて、長いスパンでお付き合いしていきましょう。


このように書いていくと、「どんなにフォローしても練習してこない2割の生徒」がものすごく悪者になってしまってますが、そうではなく、実は、このような生徒は、指導者を成長させてくれる「宝物きらきら」なんです。

フォローなしでも練習してくる生徒ばかりだと、指導者はレッスンの工夫を怠るようになってしまいます;(そうではない先生もいらっしゃると思いますが)


「この生徒はどのようにしたら……」


そうやって悩みに悩むことで、指導の引き出しが増え、人間的にも成長します。

「どんなにフォローしても練習してこない2割の生徒」のフォローを、けっしてあきらめないでくださいね。

彼らは先生にとっての「宝物」ですから!



ところで、このような生徒には、日々の指導の工夫をするほかにも、時には「カツ」を入れるのも大事です。

今のピアノに対する取組み方はそれでいいのか、厳しく自分を振り返らせるわけです。

私もたま~にありますよ。
つい最近も、2人の生徒にカツを入れました。


『私は、こんな気持ちであなたを教えているんだよ。だから、あなたのその態度は悲しい』
『○○ちゃんは、いまのピアノとのかかわり方をどう思ってるの?』
『どういうときが楽しくて、苦手だなと思うのはどんなこと?』
『ピアノを習っていて、これからどうなりたいの?』


かなり真剣に、強い口調で話をします。
面と向かって2人だけで……かなりコワいです;

ふだんあまり叱ることのない先生が、真剣に向き合ってくるわけなので、生徒もしゃんとします。


で・す・が


その時どんなに生徒の気持ちに響いても、話をするだけだと、あとに気持ちが残らないんですよね。そして「叱られた」という後味の悪さだけが残ってしまいます。

ですので、そうならないために、私は、生徒にカツを入れるときにも「こんなにできた表」を使っています。

「できた表」は、今までのその生徒の歩みや、これからやるべきことが一目瞭然なので、見せながら話すことで、生徒の記憶に残りますし、自分の現在位置がわかり、未来も予測でき、具体的に何をどう頑張ればいいのかわかります。

前の記事にも書きましたが、生徒のやる気に火をつけるには

「生徒自身に、ピアノレッスンにまつわる様々なことを自覚させる」

ことが必要!

こうなりたい!という理想の状態はこうで、
いま自分はこのへんにいて、
理想の状態に行くまでにやるべきことは、これとこれで、


というのが目で見て分かるように。
さらには、折に触れて、それを見せて話をするんです。


今日のレッスンはこんなに頑張ったね! 
1年でこれだけがんばったね! 
2年前よりこんなに成長しているね!
教室の他のお友だちもがんばってるね!

さらに、ちょっとカツを入れたい生徒に対しては、こういう言い方をします。

だけれど、○○ちゃんは、これが苦手みたいだね。
ここをがんばると、もっとよくなるよ。将来こんな曲も弾けるよ。こんな風になれるよ。

こっちのお姉さんの「できた表」をみてごらん(その生徒よりも学年が上の生徒のできた表をしめす)
このお姉さんは、ここからここまで、○年かかって、コツコツやってきたんだよ。
だから、あんなふうに素敵に弾けるんだよ。
○○ちゃんも、やればできるよ!


そんなふうに話していきます。

目に見えるって、本当に大事です。
できていないところを自覚させる!
将来を見せる!
他の生徒のがんばりを見せる!

そして、様々な角度から「できた!」を実感させてあげる!

どんな生徒でも、必ず「できた!」は存在します。
先生はそれを見つけてあげて、ちいさなちいさなやる気のタネに、ぜひ、火をともしてあげてほしいと思います。


次回は「どっちにも転ぶ可能性のある6割の生徒」に注目してみます。


第二回「キレイなお部屋はキレイに使いたくなります」はコチラ





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最終更新日  2015.10.01 12:14:13
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