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カテゴリ:◆音楽指導者向けセミナー
★シール表を活かすことができないピアノの先生へ★
こんにちは。コーチのさくらみきです。「できたが見える!こんなにできた表」を使って、生徒のモチベーションをアップさせる方法を、セミナーやブログを通じてご紹介しています。 生徒の笑顔がたくさん見られる「こんなにできた表!」 今日は、 「レッスンでシール表を使っているけれど、練習してこない子は、やっぱりしてこない」 「できた表セミナーを受けて、シール表を始めてみたけれど、なかなか生徒のモチベーションがあがらない」 「ブログで、できた表の記事を見て、独自にシール表を作ってみたけれど、なかなか成果が出ない」 そんな先生のために、シール表で成果を出す(生徒がモチベーションアップする)コツ……その中の1つをお伝えします。 さて、「できた表セミナー」を受講された方には、フォローアップ勉強会や、フェイスブックを通じて、その後の状況を伺う機会があります。 うまくいっている先生も多いですが、なかには、効果がでていない先生もいらっしゃるようです。 効果が出ていない先生の中には、レッスンを行う際、生徒への声掛けの「焦点の当て方」がずれている方が多くみられました。 「焦点の当て方」がずれている方の特徴は…… 「ゼロの状態を、プラスに持っていこうとしている」です。 たとえば、全く練習してこない生徒に対し、なんとか練習してきてもらえるよう働きかける、というようなことです。 このような働きかけは、一時的によくなることはあっても、また、ゼロに戻ってしまうことが多いのが特徴です。 なぜなら、これは、基本的に下記のような焦点の当て方をしているからです。 できないことを、できるようにする(0を2にするなど)。 少ししかできていないことを、もっとできるようにする(2を5にするなど)。 という焦点の当て方です。 この考えは、決して間違ってはいないです。 ですが、 シールを貼るという要素を入れた場合…… 練習してこない生徒は、練習しない限りシールが貼れない ピアノ曲も合格しない限りシールが貼れない ということになり、「もともとできていない」ことが、シールが貼れないことによって、より強調されてしまうんです。 これは……生徒にとってはつらいです。 シールが貼れていない。いつまでも、まっしろ。いやでも目につきます。 ましてや……隣の子が、たくさんシールを貼れていた場合、自分ができていないことが、あからさまに! 先生としては 「ここ。シールが増えていないよね、もっと貼れるようにがんばろう!」(=励まし) 「何時なら練習できる?」「ご飯食べる前に練習時間を取ることはできない?」(=提案)。 そういう声掛けをしますよね。 それで奮起するタイプの子はいいのですが、できないのには生徒なりの理由があるので、そこを解決せずに、「励まし」「提案」だけでは、無理が生じます。 むしろ、マイナスになってしまうことも。 先生自身もシールが増えない表をみると、なんとか「練習してもらおう」という方向に意識が向きます。 それは、無意識のうちに「これができていない。そんなあなたはダメ」というメッセージを生徒に送っていることになるんです。もちろん、先生にはそんなつもりはないと思いますが。 では、どうすればいいのでしょうか? そのコツを、一つだけご紹介しますね。 実は、このコツは、セミナーでもご紹介しているのですが…… ステップ1の比較的最初のほうで、さらっとご説明しているだけなので、セミナー終了後には、頭から消えてしまっている方も、いらっしゃるかもしれません。 復習の意味も込めて、再度ご説明しますね。 そのコツには、2つのステップがあります。 第一のステップは 「先生自身が、生徒のできていない部分に意識を向けないこと」です。 練習してこない。 ここが弾けていない。 これが苦手。 ここは弱い。 そういった、生徒のネガティブポイントに、あえて触れないようにすることです。 レッスンの中で触れないことはもちろん、シール表を作る際も、シールが貼れていない部分には、コメントをしないようにしましょう。 いっそのこと、できていない部分のシール表は、使わなくてもいいくらいです。 だれでも、できていないところを指摘されるのは嫌なものです。 ましてや、視覚化されていたりしたら、「できてないこと」が、あからさまになるので、逃げ場がなくなります。 すると、生徒は、「できない言い訳」をするようになります。 「やろうと思っていたけど、忘れちゃった」 「忙しくてできなかった」 それは、生徒の防御反応です。 つまり、心が閉じている状態です。 その状態で、いくら、「がんばろうね」と励ましたり、「こうしてみようよ」と提案したりしても、生徒の心には入りませんよね。 「できない言い訳」をしている時点で、生徒の心は閉じてますから。 ですので、生徒の心を閉じさせないために、まずは、できていないところに、触れないようにしましょう。 第二のステップでは、 その生徒の中で、一番好きなもの、得意なもの、すでにできているものに、焦点を当てます。 歌が上手。リズム打ちが好き。曲を作るのが好き。ワークが好き。聴音が得意。曲にタイトルをつけるのが得意。 いろいろありますよね。 そんな、生徒のいいところを見つけてあげて、 まずその切り口からレッスンを始める それから、できたことを、生徒に言ってあげる。「○○ちゃん、これすごいね」「ここ、よくできてるね」 最後に、できた表にシールを貼るなど、それを視覚化する。 この順序で、レッスンを進めていきます。 得意なことは、いくらやっても苦ではないし、先生自身も、たくさん褒めるネタがあるので、いくらでも、心から褒めてあげられます。 シールもたくさん貼ることができます。 この、 「もともとできていることで、たくさんシールを貼る」 ここが、ポイントです。 焦点の当て方でありがちなのが、 できないことを、できるようにする(0を2にするなど)。 少ししかできていないことを、もっとできるようにする(2を5にするなど)。 でしたよね。 この、第二のステップでは、 もともとすごくできているところを、さらに強化する ここに焦点を当てています。 つまり、7を、9や10にする感覚です。 そうなると、どういうことが起こるのか……もう、お分かりですよね。 そう、モチベーションがアップするんです。 当たり前のことですが、つい、見落としがちなポイントです。 わたしも、常に意識しておかないと、つい、忘れてしまいます。 生徒のできないことに、目が向きがちになってしまうんですよね。 生徒のモチベーションをあげるためには、まず、「できていること」に焦点を当てる。 これを、忘れないでくださいね。 この考え方をベースに、シール表を使っていけば、きっと今までとは違った効果が出てくると思います^^ さて、モチベーションが上がったところで、その後、苦手克服のステップに進みます。 このステップを踏むことで、ほぼ全員の生徒が、苦手を克服し、練習してくるようになります。 その粋を集めたのが、最新版「こんなにできた表」です。 あらゆる角度から、生徒の「できた!」を視覚化し、これから身につけるべき課題、憧れの曲、目標などが、一枚の大きな紙に集められています。 生徒の、現在過去未来が、一目瞭然なんです。 生徒のさらなるモチベーションアップに興味のある先生方。 苦手な部分も、ステップを踏みながら、克服させてあげたい先生方。 ぜひ、2016年3月31日の「こんなにできた表1日セミナー」にお越しください。 モチベーションを上げるシールの貼り方のみならず、レッスンのコツ、シール表をイベントとリンクさせ、教室全体を盛り上げるコツなど、1日セミナーの内容は、盛りだくさんです。 セミナーの詳細お知らせはコチラから ご質問・お問い合わせはコチラから(お申し込みは、セミナー詳細お知らせページにある専用フォームからお願いいたします) できた表の実物もご覧になれます。 お会いできるのを、楽しみにしております! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.02.15 08:43:19
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